事業計画検討の準備のために、事業を構造的に把握することが重要である。そのためのツールとしてビジネスモデルキャンバスがあると述べたが、具体的な内容について説明してなかったので、以下に述べる。
ビジネスモデルキャンバスは以下の図に示されるフレームワークである。
もともと新規事業開発のためのアイデア整理のために考案されたフレームワークであるが、事業全体を効率的に構造的に把握できることから、事業計画を検討する準備にも利用できる。
検討の順番としては、まず顧客価値提案あるいは顧客セグメントから検討する。
新規サービスを考えると、そのサービスによってどんな価値が提供できるか、顧客価値提案を検討する。そのサービスによってどんな困りごとが解決できるか、というのが価値提案である。その顧客価値提案はどんな人が高く評価してくれるかということで顧客セグメントを検討する。その顧客セグメントとどのように接点を持つか、どんなチャネルを使えるか。そのチャネルは安定しているか。顧客との関係をどのようの築きいじするか。
その価値を提供するために社内ではどんな活動が必要か。その活動を実行するためにはどんな能力が必要か。あるいは外部のパートナーとの関係を築くか。
そして、顧客に価値を提供した対価をどのように回収するか。価値を提供するために使う社内資源やパートナーにどのような条件で支払いをするか。
