SWOT分析で事業の状況を整理できました。しかし、これだけで終わってしまっては事業計画を作る上では役に立つとは言えません。

これから説明するクロスSWOT分析をすることで初めてこれから事業をどのように進めていくか考えることとなるのです。

クロスSWOT分析ではSWOTの各要素を組み合わせて考えていきます。強みと機会の組み合わせでは、強みを生かして機会を最大限チャンスに結び付けられるようにするためにどうしたらよいかを検討します。

強みと脅威の組み合わせでは、どうしたら脅威に強みで立ち向かえるか考えるのですが、実は競争相手すべてにとっての脅威を当社だけがその強みで克服できるとしたら、その脅威は実は機会だったということになります。

マクドナルドが業績を伸ばしています。それは従来からテークアウトにも注力してきた同社にとって、店内で飲食できないコロナ禍が、店内飲食しか提供できない他社との競争で優位に立つチャンス=機会となった、と考えられます。

弱みと機会の組み合わせはどうでしょうか。体力のある企業にとっては、機会があるのに弱みによって生かせないと自覚した時が、弱みを克服するための社内体制強化によって事業を拡大できるチャンスとなるのです。

弱みと脅威の組み合わせはどうでしょう。

他の選択肢が全くないということはほとんどありませんから、この部分については被害を最小限に抑える対策をとるということになるでしょう。

 

クロスSWOT分析によって、事業の方向性=方針を検討することができるのです。