前回紹介した商流図はビジネスモデル俯瞰図としても一般的に使われていますが、ここには書かれていないものが有ります。それは社内のどんなプロセスを通じて、どんな価値を生み出しているか、ということです。

長年その点はどうなっているんだろう、と思っていたのですが、ロカベンでは以下の業務フロー図を用意しています。

どの部署でどんなことをして次の工程に流して、そして最後に右端に顧客提供価値としてどんなものを提供できるのか。どの部署が価値を作り出すうえで重要なのか、どの部署が競争優位を生み出しているのか、を検討していきます。

経済産業省がローカルベンチマーク(ロカベン)を発表するのには、何回もの審議会が開催されています。

そのテーマは事業性評価をどうするか、ということでした。事業性評価というのは、金融機関がお金を貸し出す際の審査を、担保や保証ではなく、その会社の事業の将来性を評価しましょう、ということです。

そんなの当たり前と思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、実はこの事業性評価の能力が金融機関において全般的に落ちていて、その結果、貸しても心配ない会社には金利競争をして貸し出す。一方過去の財務内容がよくない会社には事業の将来性ではなく、担保とか保証の有無で判断していまう。

その結果、地域金融機関の収益力が落ちてしまっている。だから事業性評価をして、担保や保証に依存しない融資を増やしましょう、ということです。

その中から生まれたのがローカルベンチマークです。

ローカルベンチマークでは事業を定性面から評価するためにどうするか、という観点でいろいろなツールを提供しています。