もう少しで子どもは3歳の誕生日を迎える。


夫がいなくなったのは、この子が1歳半を少し過ぎたくらい。
だから誕生日が過ぎると、この子は自分の人生で、父親がいない時間の方が長くなる。
もちろんそんなこと思わないだろうし、そもそも父親の記憶も残っていないだろうけど…


余計なことは考えず、心からの笑顔で誕生日は祝ってあげたい。


誕生日プレゼントも、おもちゃ屋さんに連れて行ったら、目を輝かせて自分で選んだ。

リアルな電車のおもちゃ。

アンパンマンでもトーマスでもなかった。
まだまだどっちも好きなキャラクターだけど、大きくなったんだね。

〇〇くんのお父さんは、結婚する前、その電車が通っていた街に住んでいたんだよ。


生きていてくれたら、夫は得意気に「その電車の本物に乗ってたんだよー」なんて言って、自慢しただろうに。
いつか一緒に、乗ることだってできただろうに。


思っても仕方ないことを、やっぱり思ってしまう。