言葉が遅かった息子。
今では、今までの沈黙期間を取り返すかのように、とにかく1日中実況中継のように喋っています。

保育園の連絡帳にも「ニコニコ笑顔で、1日中ご機嫌にお話してくれました」としょっちゅう書いてあります(笑)


家では、夫の遺影の前のお供えのはっさくを見て

「おとーしゃん、みかん、食べてるーー!!」
「おいしーねぇー」

片付けると

「おとーしゃん、みかん、食べちゃったぁ!!」
「あとは、お菓子だねぇー」

なんだか微笑ましい…




昨日のこと。

祖父母宅に遊びに行って、夕方自宅に帰ってきたら

「じーじ、おうち。ばーば、おうち。」
「しぇんしぇー(先生)、ほいくえん」
「ママ、ここ、いゆー(居る)」
「おとーしゃん、いないねぇー?ないない、ねー?」

その後も、部屋の中をウロウロして
「おとーしゃん、いないねぇー?」
の繰り返し。



……「お父さん、お空にいるんだよ。ここからすごく遠いところ。お空にお友達といるよ。遠いから、見えないね。でもお空から〇〇くんのこと、見ててくれてるよ…」


それを聞いて窓際までダッシュして空を指差し
「おしょら(お空)!!」

……「おとーしゃん、ないないねー」



…わかっているのかいないのか。

でも多分、なんで自分にはお父さんはいないの?ということを子どもなりに疑問に思っていて、必死に聞いているのだと思います。


こういう日がいつか来ることはわかっていました。

そして、この先もっと踏み込んだことを聞かれると思います。



それでも昨日は、繰り返される
「おとーしゃん、いないねー」
だけで、不覚にも言葉に詰まり涙が溢れてしまいました。




もっと強くならないとなぁ…