職場に、被災地派遣の話が来ています。

きっと独身の頃なら、真っ先に手を挙げて行ったと思います。

多分、結婚して夫婦二人だけの頃なら、「家のこと、悪いけどしばらくよろしくねー。あんまり散らかさないでよー」なんて、夫を心配しながらも、行ったはず。


今…

行きたいけど、その間、子どもはどうしよう?
実家に預ける?
寂しがらないかな?
また不安定にならないかな?
両親はいいって言うけど、実際、負担だろうな。
子どもが熱出したらどうする?
ちゃんとご飯食べるかな?
寝るとき泣き叫ばないかな?
夜泣きがひどくならないかな?


…家に帰りたがるよね。そりゃ、家が良いよね。
…お母さーんって泣くよね。
…母親の代わりって、いないよね。


……やっぱ無理だよね…。
……仕方ないよね…。

………もう自分の都合だけでは動けないもんね…。

で、諦める。


夫が亡くなってすぐ、当時1歳の子どもは、大好きだった父親が急にいなくなったこと、そして、私までもがほとんど家にいなくなり(葬儀とか色々な手続きで、病院とか市役所とか年金事務所とか司法書士事務とか、とにかく毎日あちこち行っていました)、本当に不安定になりました。

小さな身体のどこにそんな力があるのかと思うくらい、私を見つけると、飛びついて、必死でしがみついてきて。
少しでも私の外出の気配を感じると、私のズボンが脱げそうなくらい、しがみついて泣き叫んだ。
もともと吐きやすい子だったけど、泣き叫びすぎて、よく吐いた…。


仕事に限ったことではないけど、夫がいなくなった今、やっぱり色々諦めないといけない。必要以上、多くを望めない。
というか、最低限のことができれば、まだマシな方。

悲しいけど、それが現実。


きっとまだまだこれからも、たくさんの色々に、折り合いをつけないといけないはず。

折り合いなのか、諦めなのか。

なんだかその2つの境界がわからない今日この頃です。


とりあえず、子どもは風邪気味ながらも休まずに登園し、私は今週も、仕事が無事に終わったことにひとまず感謝です。