命日近くの休日なので、お墓参りに行きました。

天気も良く、雪を被った遠くの山がよく見え、すごくきれいでした。

山を超えて、となり町のまた山の中のお寺の墓地は、日差しは暖かでしたが、花立の中は分厚い氷が張っていました。
それでも、何の木かはわかりませんが、墓地入口の木の蕾は膨らみ始めていました。


夫が亡くなってから、季節の移ろいが切ないです。


夫が亡くなった日、夫が最後に過ごした部屋の窓から、隣の家の紅梅が咲き始めているのが目に入りました。

「春が始まるんだな、季節が変わるんだな…」

と場違いなことをふと思った覚えがあります。
その紅梅の蕾が今年も色づいて膨らみ始め、毎朝窓を開けるたびに複雑な気持ちがします。


純粋に春の訪れを喜べる日がいつか来るのか…何もかもが、夫との記憶に結びついてしまうのが苦しいです。