夫は背が高くて体格も良かったです。

学生時代はスポーツもしていて、インストラクターのバイトもしていて、社会人になってからはジムにも通っていて。
外仕事がほとんどなので、日焼けもしていて、見た目は、心身ともに健康的な成人男性そのものでした。

佐々木健之介さんのような見た目でした。


その健康そのものの見た目のせいもあって、弱音を吐いても周囲になかなか真剣に受け止めてもらえない感じはあったと思います。

暗い顔をしていても、「何をそんなことで」みたいな扱いだった気がします。



でもこれがもし、色白で細身の男性だったら、多分周りの反応は違ったのではないでしょうか。


自分への戒めの為にも書きますが、身体の大きさや見た目と、心の強さや状態は一致しないのです。
そういう私も、そんな当たり前に気付けなかった一人です。


夫はどう見ても、外見は立派な身体を持った健康な大人でした。
でも魂は、きっと幼い小さな、まだ周囲からの支えや見守りがたくさん必要な子どもでした。

上手く表現できませんが、子ども時代に子どもでいられなかった夫は、身体と魂が上手にバランスよく成長できず、乖離してバランスを崩した結果、とうとう精神を病んでしまったように思えてなりません。

人を見た目で判断してはいけないと言われますが、私はそれができなかったのです。


ちなみにですが、私の職場に相談にみえる方々も、やせ衰えて弱々しく、見るからに…という方は、やっぱり少数派です。