新築マンション購入時に注意すること


今日は新築マンションを購入する時に注意するポイントをいくつかご紹介します。


(1)床面積
同じ間取りでも床面積が大きく違います。
最近はマンションが建つ優良地が減ってきたためか、床面積を抑えた物件もよく目にします。

例えば、3LDKでも50m2(平米)から100m2超えるものまで様々です。平均的には70m2くらいで、60m2〜80m2が主流となっています。

床面積を抑えた物件は、収納スペースを節約しているケースが多いので事前の確認が必要です。
収納がない場合は、棚や収納ボックスを置くスペースを考慮する必要があります。

他には最近では、リモートワークの影響もあってか、小さい間取りで部屋数を増やし4LDKにしている物件もあります。生活スタイルによっては需要にマッチしてます。


(2)自転車の駐輪場台数
生活に自転車を必要としていない人は、都心を除き多くないと思います。

駐輪場の台数は重要です。
子供がいれば、家庭(戸数)に2台以上ないと生活面の影響がでそうです。
自転車駐輪場は、駐車場と違い借りる場所もほぼないため、代替ができません。


(3)月々の返済金額
チラシで宣伝されるような新築物件の「月々○万円」という金額を真に受けてはいけません。

これらの金額は、現時点の変動金利0.35%程度で想定されています。これは史上これまでにない衝撃的ともいえる金利で今後も続く保証はありません。

住宅購入時は、変動金利か固定金利どちらにするにしても、固定金利を前提に月々返済額を計算しておく必要があります。
現在の35年固定の金利は1.0-2.5%程度と幅があります。1.5%程度が平均的でしょうか。

日常の感覚では、1%も1.5%も大した差がないように思えますが、3500万円35年の借入で350万円の違いがでます。


(4)修繕積立金
新築マンション購入時は、修繕積立金は低く抑えられています。戸数により大きく変わりますが1.5万円程度を想定しておきましょう。
入居後5年以内程度でこのくらいの金額に見直されます。

マンションの場合は管理費も加わります。
管理費の場合は人件費がほとんどなので、販売時の金額から大幅に変わることはありません。


(5)部屋の向き、配置
新築マンション購入時は、その物件に興味が集中してしまうので注意が必要です。

販売価格帯が高い場合に、割安な部屋を選びたくなりますが、部屋の向き、部屋の配置で妥協をしていいか考える必要があります。
マンション内でも人通りの多い少ないは、快適さに大きく影響します。

マンション内で人通りが多くなる場所は、エントランス付近、エレベーター乗り口付近、ゴミ捨て場付近、駐輪場への出入り口、子供の遊ぶ広場に面した部屋などです。

モデルルームだけ見て検討するときは、特に気をつける必要があります。図面から人の動線などを想像する必要があります。


(6)部屋(専有部分)の価値
上の項目と似ていますが、物件の価値は部屋の価値とイコールです。中古市場では、マンション自体の価値はそれほど意識されません。
新築マンションが、宣伝されるマンションそのもののイメージに大きく左右のとは逆です。

部屋割りで考えた時に、魅力的な部屋かどうかが大きな意味を持ちます。

中古市場は物件があふれています。立地が似たような物件で下記の部屋があった場合にどちらを選ぶかは明白だと思います。

・東向き、道路に面し2階
・南向き、見晴らし良好2階

素敵な広告に、素晴らしい生活のイメージが先行してまいますが、一度落ち着いて中古市場での価値を考えることも重要です。

「新築マンション 手放す時は 中古市場」
です。



いかがでしたでしょうか?
新築マンションは広告も素晴らしく夢に膨らんでしまいます。予約の先行勝ちなので気持ちが焦るのはよく分かります。
ただ、少し気持ちを落ち着かせて周囲の築浅周辺物件を見てみることも一考の価値はあります。
一方、立地の良い大型の新築マンション自体は少なくなると思うので、お気に入りを見つけたら即断する勇気も必要です。


大きな決断を迫られる住宅探しですが、この情報が少しでもお助けになれば幸いです。