今日は住宅ローンの繰上げ返済の話です。
■繰上げ返済の種類
・期間短縮型
・返済額軽減型
他の呼び方で呼ばれることもあります。
・期日短縮型 =期間短縮型
・期日据置型(すえおき)型 =返済額軽減型
次に目的別に最適な繰上げ返済をみてみます。
■目的別繰上げ返済
①返済期間を短くする →期間短縮型
②トータルで利息を節約する →期間短縮型
③毎月の支払いを減額する→返済額軽減型
■
解説
①②
返済期間を短くしたかったり、トータルで支払う利息を節約(減額)したいときは、「期間短縮型」を選びます。
通常、繰上げ返済をする理由は、ローンを出来るだけ早く返してスッキリしたい、老後にローン支払いを残したくない、なので通常は「期間短縮型」を選んでおけば問題ないです。
③
いま毎月の返済がキツかったり、子供の養育費に充てたいなどがあれば、「返済額軽減型」を選びましょう。
■具体例
3000万円を35年金利1%でローンし、
3年目(25カ月目)に100万円を繰上げ返済
金額の違いをみてみます。
①期間短縮効果
期間短縮型 33年→31年8ヶ月
1年4ヶ月短縮しました。
②利息節約効果(期間トータル)
期間短縮型 38万円
返済額軽減型 17万円
③毎月返済額軽減効果
返済額軽減型 84,685 円→ 81,713円
約3000円安くなりました。
■裏技
この他に、住宅ローンを2本に分けて組むという方法もあります。
2本に分けた片方だけを優先的に「期間短縮型」繰上げ返済をすることで、1本だけ早く完済してしまい、老後に残るローンを半分にするという手法です。
1500万円で上と同じ条件
100万円を3年目(25ヶ月)繰上げ返済
期間短縮型 33年→30年4ヶ月
2年8ヶ月
3000万円を1本で借りた場合は、100万円の繰り上げ返済で短縮できる期間は、1年4ヶ月でしたが、2年8ヶ月と倍の期間短縮ができました。
ローンの半分だけに対する効果ですが、同じ100万円の繰上げ返済でも、期間短縮効果が大きく違うので、覚えておいてもいい手法です。
■注意が必要な点
住宅ローンは誰でも早く完済してしまいたいと思います。忘れてはいけないのは、一定額の余剰の生活資金は繰上げ返済に回さず残しておくことです。
余剰資金を全て繰上げ返済に使ってしまうと、一時的にお金がない場合に、住宅を手放すことになりますので注意してください。
いかがでした、今日は住宅ローンの繰上げ返済についてでした^^
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※シミュレーションを使用しています。
金額や条件の詳細は、異なる場合がありますのでご了承お願いします。