そろそろマンションや家を購入しようか、と考えたとき、一番の関心は住宅ローンかと思います。

僕もそうでしたが、住宅購入に対してネガティブなイメージがある人もいると思います。今日は、そんな間違った情報、ウソをまとめてみたいと思います。


□住宅ローンは危険のウソ
住宅ローンに対して、なんとなく怖いイメージがあるかもしれません。僕もそうでした。

住宅ローンは目にする金額が大きいので、誰もがひるみますが、それは間違った認識によるものです。

賃貸の家賃と比較します。
8万円の家賃を続けた場合、年間支出はおよそ100万円になります。

25歳から30歳まで 500万円
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30歳から40歳まで 1000万円
30歳から75歳まで 3500万円
30歳から85歳まで 4500万円

もしあなたが30歳で25歳から8万円の物件に一人暮らしをしていたら、これまでに払った家賃総額はすでに500万円。

今後平均寿命の85歳まで4500万円、トータルで5000万円の家賃を支払うことになります。

5000万円あれば都心のマンションも購入できます。


住宅ローンだとトータルの金額がいやでも意識されるので、とても大金に思えますが、生涯支出額で考えると、家賃も大きく変わらないです。

住宅ローンだけが多額の借金をしているわけではありません。


□命と引き換えのウソ
住宅ローンが怖いと考えていた理由のひとつが、ローンは命と引き換えに物件を買うという誤った認識です。

住宅ローンが担保に取るのは、住宅そのものであなたの命ではありません。
死なれても銀行は嬉しくなく、返済が滞れば物件を競売にかけ、資金回収するのみです。

悲しいことではありますが、返済できない状況になった場合には、物件を売ってまた賃貸に戻ればいいだけの話です。


□借金はよくないのウソ
僕はユダヤのお金持ちの忠告をまじめに聞いて、ローンは借金なのでしないほうがいいと信じきっていました。

不要なローンはしないほうがいいのはもちろんなのですが、住宅ローンは借り主を守るためのシステムが揃っています。

昔はローンは確かに危ない側面もあったのかもしれませんが、今の住宅ローンは保険とセットになっていて、例えば、ガンと診断されると住宅ローンの支払いが免除されのなど万一の病気などにも手厚い保証が用意されています。

今は、連帯保証人も不要で親族に迷惑かける心配もありません。


住宅ローンなしで家を買おうと思っても、サラリーマンであれば老後になってようやく持ち家を買うのがやっとでしょう。現役時代の大半は不満足な賃貸暮らしで、理想の暮らしはお預けです。

お金を稼ぐのと、お金が貯まるのではタイムラグがあります。ローンはそのタイムラグを利子という手数料を払って埋めるものだと考えればマイナスのイメージはなくなるのではと思います。



□住宅ローン地獄のウソ
僕が住宅ローンに対して怖いイメージがあったのは、この言葉の影響が大きいです。
今でも使われているか調べてみたらまだ現役ので使われている言葉のようです。おそらくこの言葉は、バブルの頃にできたのではと考えてます。

現在、住宅ローンは超低金利時代と言わ、変動金利で1%を切る状態ですが、 バブル期の1991年ごろには変動金利で8.5%を記録しています。

その頃に住宅ローンを組んでいた人には、言葉の通り地獄だったと思います。


3000万円 35年ローンの月々返済額
金利1%  8万5000円
金利8.5%  22万4000円


今の感覚で言えば、毎月8.5万円の返済でいいと思って借りたものが、いつのまにか毎月22万円の返済です。これは地獄です。
きっと多くの人が物件を手離す憂き目にあったと思います。

現在の金利は超低金利と言われていますが、ここ20年以上ほとんど変わってません。


固定金利であれば、多少金利が高くなりますが、金利変動のリスクがなくなります。返済額に変動なく、当初の返済プランに無理がなければ、安定した生活がおくれます。

変動金利は金利上昇のリスクがあるので、金利の上昇分をある程度見込んで、ローンの借入額で無理しないことがとくに重要です。
適切なタイミングで固定金利に切り替えることも、リスクを避けることに繋がります。



□定年後もローン返済に苦しむのウソ
これは職場で上の年代の方の会話を聞いていて頭に入った情報だと思います。

そういうことがあるのも事実ですが、これは住宅ローンが悪いわけではありません。

定年後もローン返済が続く理由は、単に「住宅を購入するのが遅かっただけ」
ということになります。

30歳で購入すれば最長期間のローンで組んでも65歳までにはローン返済を終えます。

家賃にしても支払いは続くので、住宅ローンだけが苦しいというのはウソです。出来るだけ早く、30代前半で住宅購入することで、老後の住居費を大きく下げることにつながります。


□住宅ローンで生活が苦しいのウソ
住宅ローンで生活が苦しくなるのも誤解があります。住宅ローンそのものが悪いのではなく、借りた金額の大きさが問題です。

変動金利が上昇している場合は、返済額が上がるので、生活は苦しくなります。

ライフプランを無視して購入した場合も、住宅ローンの返済が苦しくなります。
結婚した夫婦であれば、子供が産まれるタイミングで生活が大きく変わります。奥さんの収入減は避けられず、子供の養育費、教育費も増えます。
安易なペアローンで借入額を増やさず、ひとりの収入でもなんとか返せるくらいの額にしたほうが安全です。

ペアローンや夫婦合算は、借入可能額が大きく増えので大きな気持ちになりやすく、注意が必要です。いい条件を求めたらキリがないので収入に合わせた物件選びが大切です。

ちなみに銀行が貸してくれる額を満額借りたら、よほど高収入でない限り、間違いなく返済できない額になります。
これはまた別の記事にします。


□まとめ
いかがでしたでしょうか。
少し怖いイメージのあった住宅ローン。実は住宅ローンそのものが悪いのではなく、30年以上も前の高金利のイメージが残っているだけだったり、大半の情報が誤解であることがわかったと思います。

住宅ローンなしに、快適な住まいを手に入れるのは難しいもの。是非住宅ローンが怖いものと考えず、積極的に活かすものと考えてみてください。


このブログで皆さんの少しでも不安な気持ちを解消できれば幸いです^^