今日は物件の内見について
中古マンション探しをしていると「居住中」の物件にあたることがあります。
「エリアも間取りも良さそうだけど、気を使うし...」
僕もはじめ居住中の物件は避けてました。でも居住中の物件って結構多いんです。
【目次】
・居住中の物件でも敬遠せず
・居住中になる理由
・気をつける3つのポイント
・内見で聞けること
・内見でチェックするポイント
・細かな注意点
・居住中の内見 メリット・デメリット
■居住中の物件でも敬遠せず
居住中の物件は、住人の方がご在宅中なので気まずかったり面倒。でも、居住中を避けていると、内見できる物件が減ってしまいます。
もしかしたらいい物件があるかもしれません。
選択肢を狭めてしまうので、気にせずに内見を申込んでみましょう。
僕も、最後まで残った2軒はどちらも居住中に内見した物件でした。
■居住中になる理由
居住中で売りに出す理由は、ローンの都合やお子さんの通学などがあります。決して売る気がないわけではなく、売りたいけど事情があって居住中なのです。
売主さんにとっては、買い手さんに観てもらって売れることが一番嬉しいこと。居住中だからといって遠慮する必要はありません。
■気をつける3つのポイント
居住中ならではの気をつける点を、3点にまとめてみます。
・尊大な態度、品定めはNG
・礼儀を持って
・キレイな格好で
①尊大な態度、品定めはNG
買い手だから、といった尊大な態度は絶対にダメです。中古マンションは個人取引なので、客商売のお客様の関係ではありません。仮にお客としてもそうですが、敬意を持ちましょう。
気になった点、悪い点をその場で指摘するのもNGです。少しでも悪い点を指摘しておけば、この後の価格交渉がやりやすいと思うかもしれません。でもそれは、売主さんからすれば愛着ある我が家にケチをつけられているようなもので、気分良くありません。
価格交渉は、購入申込みによって正式に購入の意思を示してからです。まだ購入の意思も示す前からの価格交渉はマナー違反です。
契約前には必ず、設備点検の機会が設けられますので、NG箇所を指摘するのはその時でも大丈夫です。
②礼儀を持って
先の項目と同じになりますが、
あくまで一般の方のお宅にお邪魔するわけなので、失礼のないよう礼儀はしっかりましょう。
はじめと終わりの挨拶はきちんとします。
「お邪魔します。今日はよろしくお願いします」
「今日は内覧させていただきありがとうございました」
その他のやり取りは不動産屋さんに任せておいて大丈夫です。
③キレイな格好で
これも常識の範囲ですが、カジュアル過ぎる格好はよくありません。ダメージジーズや汚れたスニーカーは論外。
オフィスでも大丈夫なくらいの、綺麗めの服装で行くことをお勧めします。
特に足元、靴や靴下は、気を付けましょう。
以上3点を確実に守ればOKです。
後半にはもう少し細かい気をつける点を書いておきます。
■内見で聞けること
居住中の内見で良い点は、住人の方から直接話を聞ける点です。
ご近所さんのこと、設備、光熱費、騒音、周辺環境などはどんどん質問しましょう。
見せていただける部分は遠慮せずにしっかりチェックしましょう。
是非聞きたいポイントをあげてみます。
☑︎日当たりの時間
☑︎夏や冬の室温
☑︎風通し
この3つは快適さと共に、光熱費に大きく影響します。
☑︎騒音
☑︎上下左右の関係
☑︎ペットの鳴き声
これは住んでいる人でないと分からない情報。
「上の階の音とかは聞こえますかね?」とかさりげなく情報収集してください。騒音は住んでから苦労するのは一番キツイです。
☑︎周辺環境
☑︎音のする時間帯
☑︎管理人さん
これも、不可抗力というか自分の力ではどうにもならない点。周辺環境については、特に時間帯や曜日によって違いがあるかも知れないので聞いておきましょう。
管理人さんもマンション暮らしでは重要な存在。事前に聞いておくと安心感はあります。
逆に内見の時点で購入の意思がないと分かったときは、多くの質問は控えめにしましょう。相手に期待を持たせてしまって、後でがっかりさせることがないように、という配慮です。
過度の質問は相手に期待を持たせてしまいます。
他に気をつける点として、
・世間話は不要
僕の経験では、どうしても生活の場にお邪魔するので、ご家族の写真やプライベートなものが見えるお宅にお邪魔することもあります。少し気まずいです。
変な気をつかって話をする必要はありません。物件を下見に来ているので余計な世間話はする必要ありません。
・長居不要
ご在宅中。多くは土日などの休日にお邪魔することも多いと思うので長居は不要です。長くても30分以内には切り上げましょう。
・ドタキャン
ありえません。風邪やインフルなどでない限りないようにしましょう。逆に風邪などのときは事情をきちんと話し、別日にしてもらいましょう。
風邪を持ち込むのは迷惑にしかなりません。
■内見でチェックするポイント
居住中の物件は特に、再内見は難しいもの。
1回目の内見で、良さそうな物件であれば次のポイントは必ずチェックしましょう。
☑︎水回り キッチン、お風呂、洗面所、トイレ
水回りは前の住人の使用感が出やすい箇所。リフォームの金額も大きい部分です。そのまま使えるかリフォームが必要そうか必ずチェックしておきましょう。
☑︎洗濯機と冷蔵庫置き場
入らなければ、買い換えればいいだけの話しですが、どこに置こうか、今のものは使えるかぐらいはチェックしておきます。
☑︎床
床も住人によって、状態の差が出やすい箇所。
キシミや傷、窓際の状態(雨や結露による傷み)、剥がれをチェックしておきましょう。
材質が木目調のプリントか、合板のフローリングかもチェックポイント。
☑︎扉の傷
扉は扱いようによって、扉自身と扉が当たる箇所に傷をつけやすいところ。貼り直しが効かなそう。
☑︎壁紙
これは張り替えれば済む問題なので大きなことではないが、リフォーム費用に影響。
☑︎ベランダ
景色と音。隣人の生活音をチェック。
■細かな注意点
Q.写真はとってもいい?
必ず許可をいただいてからにしましょう。
数件回ると印象が混ざってしまうので、撮っておけばよかったと思うことは多いです。ただ他人の家ということは忘れずに、節度をわきまえて。
あまりプライベートなものは映らないよう数枚に留めましょう。
Q.クローゼは開けていい?
必ず許可をいただいてにしましょう。
勝手に開けるなどは決してしないように。展示場ではありません。生活の場です。
Q.家具は動かしていい?
僕だったらこんな人には売りません。
Q.売りに出す理由は?
この質問を家主さんに直接するのはNGです。
単なる転勤とかであればまだいいですが、
聞いてその場でフォローできるような内容になるとも思えません。
後で不動産屋さんに聞けば教えてくれます。
Q.価格交渉はしていい?
下見の段階ではNGです。
購入の意思を固めて購入申込みをしてからだったらOKです。ただし、無理のある一方的な価格要求は破談のもとです。
Q.内見は何回も行っていい?
「居住中」物件では買うつもりがある物件で、2回まででしょう。気になるポイントは確実に見てくるようにしましょう。
2回目を申込むときは、相手さんも都合をつける必要があるので、それなりの負担になります。
理由と購入の意思があることを伝えてお願いしましょう。
■居住中の内見 メリット・デメリット
・メリット
家具を置いたときの広さがイメージつく
・デメリット
今ある家具や生活感に印象が影響され易い
居住中の物件では、前の人の生活感に惑わされないようにすることもとても重要です。特に置いてある家具、生活用品、置き物の雰囲気に気を取られないようにすることが大事です。
マンションなどの物件は、基本は『箱』です。
お金をかければ内装はどのようにでも変更できます。間取りも気に入らなければ構造壁を除いてどのようにでも調整可能です。
それより景色、立地、上下左右の家、マンション全体の雰囲気、これらが重要です。
空き物件のように「空の空間」で見れない分
箱として見たときの価値に重きを置いてみるようにしましょう。
(おまけ
居住中の物件は住人さんがいる生活の場にお邪魔するので、人によっては「気」が疲れることもあると思います。
気にする方は、御守りや浄化グッズのようなものを身につけていかれるのもいいかもしれません。
これは気にする人も気にしない人もいるのでほんとにおまけ。人次第です^^;)
以上居住中のマンションの内見についてでした。
「居住中」の物件でも、礼儀をもって行けば何も問題ありません。
よい物件探しができますように!