夫の不倫のことは知り合いには話してないけど

最近元気がないのを心配してくれる人がいる

 

10年以上前からお世話になっていて

何でも話せていつも相談に乗ってくれる

お店を経営していながら

心理学の勉強もしている「Hちゃん」

 

とっても聞き上手で、

否定せず何でも受け止めてくれるから

他の人には言えないネガティブなことも包み隠さず話してしまう

Hちゃんは常に幸せオーラを放っている

Hちゃんと話した後は、いつも心が軽くなりあったかい気持ちになっている

 

不倫のことは話していないけど

「旦那さんのこと?」

と察してくれた

私は不倫のことは伏せながら

夫との話し合いが上手くいかないこと

人として無理だと思うこと

もうダメかもしれないことを話した

Hちゃんは

「旦那さんはきっとひらるちゃんに認めてほしいんだね」

と言って、色々と効果的な伝え方を教えてくれた

確かに同じ気持ちでも伝え方ひとつで全然印象が違うのはわかる

 

夫は認めてほしい

…それはうすうす感じていた

でも、以前から夫の態度に傷付いていて

その上不倫という追い打ちを受けた私にとって

どうしても夫を認めたいとは思えない

効果的な伝え方はいくらでもある

でもそれは愛情があった上でできること

精神的に攻撃を受けている状態で

それをしようとは思えない

もう愛情はないのかもしれない

私がそう話すと、それも否定せずに

「そっか…じゃあ離れる道もあるのかもね」

と言ってくれた

Hちゃんは離婚経験者

離婚当時、小さな子供を抱えてお金も仕事もなく、想像もつかない大変な思いをしてきた人

だから決して軽い言葉ではない

 

そして温かい言葉をくれた

「自分の感情を認めてあげる」

「自分の中に、小さい赤ちゃんの自分がいる」

「その子を抱きしめてあげる」

「そして、子供をあやすように自分に声をかけてあげる」

Hちゃんの言葉を聞いて

不倫が発覚した頃に見た夢を思い出した

 

夢の中で夫が私のことを「嫌い」と言う

私は何度も聞き返す

そのたびに夫は何度も「嫌い」とはっきり言う

私は「なんで!?」「なんで!?」と言い続け、泣きながら目を覚ました

 

夢の中の私はきっと赤ちゃんの自分だ

憎しみで心をいっぱいにしているけど

本当は、辛かったんだね

赤ちゃんの自分はずっと泣いていた

 

不倫を知ってすぐ

絶望のどん底だった頃

いつか、心から笑えるようになりたいと思った

でもやっぱり夫の存在に振り回されている

あれから何か変わった?

まだここに泣いている子がいる

この子を守ってあげられるように

強くなりたいと思った