偉そうな態度をとる人は

誰にでも偉そうなわけではない

大抵の場合、相手を選んでいる

自分より立場が弱い人

反論してこない人

何を言っても受け入れてくれる人

この人だったら許される、発散できる

無意識にそういう相手を選んで、矛先が向く

 

お前のこういうところが悪い

こんなことしたら当然だろ

…もっともらしい理由で正当化するけど

それがあなたより強い相手なら、同じ態度をとりますか?という話

自分の立場が悪くなることが分かっていても

偉そうにできる人はそういないだろう

 

言われる側は

よっぽどの愛情がない限り、受け入れることはない

ただ喧嘩になりたくない

気まずい空気になりたくない

自分の方が弱い立場にいて反論できない

何を言っても無駄だから諦めるしかない

…色んな理由で自分を抑えているだけ

 

ということは

どんなに偉そうにしても

我慢する側がいないと

モラハラは成立しないということ

自分が我慢することで

相手のモラハラを作り出しているとも言える

 

最初は対等な関係だったとしても

どちらかが我慢したり折れたりして

それが積み重なると

いつの間にか力関係ができてしまい

それを疑問に思わなくなる

 

夫は一般的なモラハラとは言えないけど

プライドは高くいつも上から目線で話す

偉そうな態度が嫌だったけど、

明らかに間違ったことではないので、なかなか言い返せない

たまに言うと、数倍になって返ってくる

強く言われると頭が真っ白になり

それ以上嫌な気持ちになりたくなかった

夫の言動を気にして

一挙手一投足にビクビクして、振り回されていた

当時の私は我慢してやり過ごすしかなかった

夫の存在がストレスで憂鬱だった

 

もし私が毅然とした態度を取れていたら

溜め込まずに、おかしいことはおかしいと言えていたら

偉そうな態度を助長させることはなかっただろう

そしたらここまで悩むことはなかっただろう

 

 

モラハラに限らず

引きこもりだって

メンヘラだって

受け入れてくれる人がいるから成立する

1人で引きこもってたって、生活できなければ自分で動くしかない

メンヘラも、誰にも相手にされなければ成り立たない

 

相手がどんなにおかしな方法を取っても

そのおかしさに付き合っているのは自分

受け入れている自分がいる限り

悩みはなくならない

 

理不尽と戦う強さが必要