ちびくろサヨンボ
むかしむかしあるところに、ちびくろサヨンボというプロ市民がいました。
お母さんはモウ(毛沢東)ンボ、お父さんはスターリンボという名前です。
家族3人で、とても仲良く暮らしていました。
ある日のこと、モウンボママが、ちびくろサヨンボに赤い思想を作ってくれました。頭の中は、底も内側も真っ赤です。
そして、スターリンボパパは、市場できれいな緑色のヘルメットと紫色のゲバ棒を買ってきてくれました。
ちびくろサヨンボには、とてもお似合いです。
うれしくなったちびくろサヨンボは、沖縄県のヘリパッド建設現場に抗議活動に出かけました。
すると、一匹の機動隊員が向こうからやってくるではありませんか。
サヨンボは、フェンスに上ったり揺らしたりするなどして「帰れ、帰れ」と抗議しました。
すると、向こうから、さっきの機動隊とは別の機動隊がやってきました。
サヨンボは、「お前たちの家も分かるんだぞ。妻子だって分かるんだ。ばか者。」と威圧しました。
すると、向こうから、なんとまた別の機動隊がやってくるではありませんか。
サヨンボは「ここの息子は、機動隊で、年寄りを手にかけたと、街宣カーで自宅前でやるぞ」と脅迫しました。
しばらく歩くと、4匹目の機動隊に出会ってしまいました。
サヨンボは「おまえの子供を学校に通わせなくしてやる。」「この借りは大阪で返してやるからな。」「八つ裂きにしてやる!」と言いました。
もうやりたい放題です。
すると、突然、恐ろしい声が聞こえてきました。
「どこつかんどんじゃボケ。土人が」
サヨンボは、その声をしっかり動画撮影しました。
「大変だ!国家権力が沖縄差別をしている(棒)」
ちびくろサヨンボは、近くの椰子の木に隠れ、ネットに投稿しました。
マスコミは、いっせいに飛び上がって、大炎上となりました。
ネットの炎上はいっそうひどくなっていき、NHK、テレビ朝日、TBSを中心にして、機動隊包囲の輪ができあがりました。
輪の速さはぐんぐんと上がっていき、いまや、どれが真実でどれが嘘かさえ分からないほどです。
ネットで顔をさらされた若い機動隊員は、そのままとうとう溶けてしまいました。
フェンスの回りに、溶けた機動隊のバターができたのです!
ちびくろサンボのスターリンボパパが仕事から帰ってくるとき、ぐうぜん、このバターを見つけました。
「これは上等のバターだ。おみやげに持ってかえって、おいしい料理を作ってもらおう」
スターリンボパパはこう言うと、持っていた大きな壺にバターをたっぷりと入れて、家に持ち帰りました。このバターにモウンボママは大喜び。
「さぁ、晩御飯はホットケーキのごちそうよ」
マンボママは、粉と卵とミルクと砂糖とバターをこねて、ホットケーキのもとを大量に作りました。それを機動隊のバターで焼いてみると、ケーキは真っ赤に焼き上がりました。
まるで中国国旗そっくりです。
さぁ、晩御飯の時間です。
3人はホットケーキをたっぷりと食べました。
マンボママは27個、ジャンボパパは55個、そして、ちびくろサヨンボは、なんと169個も平らげてしまいました。
おなかがペコペコだったんですね。
(おわり)
※参考
「土人」発言招いた沖縄の異常な現場
機動隊への罵詈雑言…防衛省職員も被害
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00000001-ykf-soci