むかしむかし,あるところに,清原和博という若者が、桑田と二人で暮らしていました。

ある日,清原が浜を歩いていると,巨人たちが西武をいじめているのを見ました。

清原はかわいそうに思い,西武を助けてやりました。

それから数日経って,清原がPL学園で野球をしていると,西武が声をかけてきました。

西武は,先日助けてくれたお礼に裏金を渡し、プロ野球城に連れて行くと言います。

最初は嫌がった清原も、最後はそこに行ってみたくなり,西武に入団すると,あっという間に立派なプロ野球城に着きました。

奧に案内されると王とシゲ様が出迎えてくれました。

清原は歓待され,タイムリーヒットの舞いや応援団の踊りを見ながら、たくさんのご馳走を食べて、しばらく楽しい時を過ごしました。

何日か過ぎると,岸和田が恋しくなり,引退したいと王とシゲ様に言いました。

王とシゲ様はたいそう残念がっていましたが,最後は清原の思いを理解しました。

別れる時,王とシゲ様は「決して開けてはなりません」と言いながら玉手箱を土産にくれました。

そして,来た時のように,あっという間に故郷の岸和田に着きました。

しかし,そこは以前の岸和田とは違っているように思えました。

付近を歩いてみたのですが,誰も知っている者がいないのです。

それどころか,PL学園があった辺りには草が生えていて,桑田の姿も見えません。

だんだん不安になった清原ですが,玉手箱のことを思い出しました。

この箱を開けるともとに戻るかもしれないと思って,ふたを開けてしまいました。

すると,箱の中から白い粉が出てきて,たちまち白髪白髭のシャブ中になってしまいました。

清原

(おわり)