昔々、ある所に一般女性が住んでいました。

ある冬の雪の日、一般女性が町に出かけると、一人の路上ミュージシャンを見つけました。

かわいそうに思った彼女は、彼を応援してやりました。

激しく雪が降り積もるその夜、一人のゲスが一般女性の家へやってきました。

オーディションに落ち、会った事もないプロデューサーを頼って行く途中、道に迷ったので一晩泊めて欲しいと言うゲスを、一般女性は快く家に入れてやりました。

次の日も、また次の日もオーディションに落ち、ゲスは一般女性の家に留まっていました。

その間、一般女性は甲斐甲斐しくゲスの世話をし、大そう喜ばせました。

ある日,ゲスが、見知らぬプロデューサーの元へ行くより、いっそあなたのヒモにして下さい、と言うので、一般女性は喜んで承知しました。

ある日,ゲスが「曲を作りたいので、楽器を買ってきて欲しい」と頼むので,一般女性が買って帰ると、ゲスは「絶対に中を覗かないで下さい」と一般女性に言い渡して部屋にこもり、三日三晩不眠不休で曲を作り終わりました。

その曲は大変美しく、たちまち町で評判となり、高く売れました。

それを売って女性が買ってきた新しい楽器でゲスは2曲目を作りました。

それはいっそう見事な出来栄えで、更に高い値段で売れ、男は紅白に出場しました。

しかし、3曲目を作るためにゲスが部屋にこもると、初めのうちは辛抱して約束を守っていた一般女性ですが、男はどうやってあんな美しい曲を作っているのだろうと、好奇心に勝てず,ついにスマホを覗いてしまいました。

そこには、一人のベッキーがいました。

 驚いている一般女性にゲスは、正体を見られたので妻から卒業しなければならない、と言って、書いていた卒論を見せました。

別れを惜しむ一般女性を振り切り、ゲスは都内のホテルで別居生活を始めました。

一般女性はすぐに文春に電話しました。

ゲス
(おしまい)