最後の宿泊地はサンヘラルド・デ・ドタ。
一度サンホセへ戻ってから南東へ進み、3,000mの峠を越えた先の2,500m程度の雲霧林の中である。



日本では2,500mを超えたら僅かにハイマツが生える程度だが、ここでは低緯度のため3,000mでも密林だ。

今回のツアーの最大の目的は世界一美しい鳥と言はれるケツアールを見ることだが、結論を言ふと、ホテルの直ぐ近くを含め3回は見ることができたのはラッキーであった。
モンテベルデでも鳴き声だけは聞こえたのだが見ることはできなかった。

ホテルからバスで少し移動した場所は良く知られた観察ポイントであるらしく、ケツアールの巣穴のある枯れ木がすぐ目の前にあり、その周辺に見易い木立がある。
更に観察場所には小屋まであり、他の人たちも集まってゐる。

この場所で一同数時間待ってゐたがなかなか現れず、そろそろ引き上げやうとした最後に立派な尾羽を持った雄が現れ、巣穴の入口までスーッと飛んできて暫く休み、最後に巣穴へ入る様子が見られた。
大変満足な結果であった。