出会いはゲーセンでのナンパだった。

それから、「彼氏いないなら付き合おうよ〜」
としつこかったから付き合った。

男性としての魅力は感じなかったけど、友達みたいな感覚で好きになった。

いつしか私の実家からの逃げ場になって、私が依存していた。

母の代わりにしていたと思う。
「結婚して、不妊治療までして、自分を犠牲にして子育てしてるんだから、大事にしてよ!」
と(実際そうは言ってない)。

だから元夫の事を責める気持ちはあまりない。
利用してたのは私だと思えば。

元夫の方は自分の意思がないような人だ。
喧嘩になると、
「お前が結婚したいっていうから結婚してやったんじゃろーが!」
「お前が子供欲しいっていうから不妊治療しとるんじゃろーが!」
「お前みたいな人間によう育児なんかできるな」
「お前は本当にどうしようもない人間だ」

あげればきりがないけど、色々暴言はかれた。

元夫は仕事も親が決めてくれた所で20年働き続けてる。
すごいんだけど、自分で決めれんのかな。

私が結婚したいと言ったらするし、不妊治療したいと言ったらするし、離婚したいと言ったらする。

それで喧嘩になると、「お前が、そうしたいっていうからしてやったんだ!」
ってなる。

そして私を傷つけようと、必死に暴言をはく。
嫌がらせもしてくる。

私は元夫に捨てられるのが怖くて怖くて、必死にしがみついていた。

そうすると、さらに、傷付け方はエスカレートする。
うちは主に暴言で、暴力はなかったけど。
(暴力ざたの方が警察呼べるのに)


ある日、また同じように喧嘩して、暴言はかれた。
その時の私、今までと違ってた。
その頃は必死にしがみついていたのが、だんだんなくなってたんだけど、その日は完全に冷めてる事を実感した。


調停の場でも、元夫は私を悪者にしようと必死だった。

気持ちがまた更に冷めて、
気味が悪いな、この人、と思った。

この頃からやり直す気はなくなった。


今思うと、それって優しさだったのかなとか思う。
そんなに結婚したくなくても、彼女がしたいと言ったから結婚する、とか。
でもプロポーズもなかったしな。



喧嘩した時言われた事は、
「俺はただ普通に生活したかっただけなのに。それをお前が壊してくる」


普通に生活ってどういう意味だろう。

そこに元夫の結婚に求めてたものがあるんだろう。

それって、愛がある事なのかな。