ちょうど二年前の今頃、私はまだ摂食障害だった。
週に三回は食べて吐いて…
毎日食べ物と体重の事で頭がいっぱい。
26年間、そんな生活だった。
買い出しの時間、食べる時間と吐く時間。
それを育児の間にどう組み込むか、そればかり考えてた。
育児書を読んでその通りにいかないとパニックになるわ、
忙しい生活で一時間かけて作った料理を夫が5分で食べ終わると、悲しくて悔しくて。
八つ当たりからしょっちゅう喧嘩していた。
自分の性も抑えつけてた。
セックスレスで悩んでたけど、自分の性を否定していたのは自分だった。
男性を求める事は汚らわしいと思ってた。
そう思ってるのに、男の人の前で体が熱くなる私。
だめだ、だめだ、と思ってもどうしようもない。
欲の強い自分が嫌で嫌で仕方なかった。
摂食障害は自分が女である事を否定する事から始まる。
一見、母親を否定しているように見えて、実は自分の性を否定している。
そんな私の摂食障害が、消えていった時感じていた事。
「自分が女である事を許して、ただの女でいたい。」
ただそれだけ。
それだけで過食症はなくなった。
自分の欲求に忠実になろう、とは良く聞く。
欲求も色々あるけど、
自分の性に対する欲求が一番基本だと思う。
それを抜きにした欲求ばかりを語られても違和感しかない。
だから、一人恋愛メソッドを選んだ。
摂食障害はなくなっても上手く生きれない自分をどうにかしたくて。
こだわってた物を手放す事は怖かった。
でもやってみたらその方が幸せだった。
私は二年前に生まれ直して、
今生き方を教えてもらっているみたいだ。