自動車の後輪にタイヤのグリップ力以上のパワーをかけて、白煙をあげつつスライドする走行をドリフトと言います。
「パワー・ドリフト」です。
航空機を主にエンジンパワーで持ち上げることを「パワード・リフト」と言います。
「・」の位置が1つズレただけで意味が全然違います。
アメリカの連邦航空局が、最近設定した重航空機の分類の1カテゴリーです。
今のところ、実用化に成功したのはオスプレイしかないわけです。
次に実用化されるのは、F‐35Bでしょう。日本が導入するのは、空軍仕様の基本型F‐35Aです。
他に空母仕様のF‐35C(空母に格納するため主翼が折りたたみ式)があります。
F‐35Bは、主にアメリカ海兵隊仕様の短距離離陸垂直着陸(SVTOL機)が可能な機種です。
今後、F‐35Bの系統はそれほど増えないでしょうから、このカテゴリーではオスプレイの類型が主流になるでしょう。
おそらく軍用機では、小型のヘリコプターを除いてパワード・リフト機になるでしょう。
「エヴァンゲリオン」でも、映画「バイオハザード」でも、ヘリコプターではなく、パワード・リフト機になっています。
アメリカ海兵隊は、既に老朽化したCH‐47を退役させてオスプレイを配備しています。
朝日新聞は、「安全性や騒音問題に懸念のあるオスプレイ」と言っていますが、オスプレイは日本に配備されてから墜落してないし、騒音も低いので「懸念」としか言えません。
しかも、なぜオスプレイかって言えば、CH‐47が退役したあとの主力輸送機(ヘリコプター)がオスプレイだからです。
わざわざ主力輸送機と違う輸送機を送る方が異常だろ!
本音は、オスプレイを危険な航空機だという不安を煽り、台湾の武力併合に邪魔なオスプレイを排除したい中国の意思を受けているわけです。
オスプレイを排除しようとする反対派のデモ隊に、アメリカ軍の司令官は言いました。
「オスプレイは、今フィリピンで多くの人々を救っています。あなた方は、フィリピンのために何をしましたか?」
答えられなかったのでした。