トランプ氏も日本に核兵器を持てと言っているわけではありません。
持つかどうか考えるのは、アメリカじゃなくて日本人なんです。それにトランプ氏は敢えて反対しないというだけです。
日本は、アメリカの「核の傘」にはいっているから、その傘が取れたら自前で持つしかないでしょ、というアメリカ人だったら当然の発想です。
大統領補佐官を務めたキッシンジャー博士も、日本人が決めることだと言っています。


トランプ氏が言う日米同盟すなわち日米安全保障条約をやめるってことは、反米左翼も反米右翼も望むところですが、そのあとが違うわけです。
左翼は自衛隊も違憲だから廃止しようと言うし、安全保障という概念がないんですな。
ならず者国家(中国、北朝鮮、韓国、ロシア)に接している我が国が丸腰でいいと言っています。


前にも書いたけど、永世中立国ってスイスだけじゃありません、かつてベルギーとルクセンブルグがそうでした。
丸腰の中立国を選んだのがルクセンブルグで、武装中立を選んだのがベルギーです。
両国とも第一次大戦でドイツから侵略を受けました。
ベルギーは、ドイツに国土の大半を蹂躙されながらも抵抗しますが、日本の左翼が大好きな「非武装中立」のルクセンブルグは簡単に全土を占領されてしまいました。


結局、ベルギーもルクセンブルグも中立政策は止めてしまいました。
永世中立国で成功しているのは、スイスだけですよ!
スイスが永世中立国で成功したのは、3つ理由があります。
1. 山岳国であるので、陸路で侵略がし難い。
2. 国民皆兵で兵役があり、家庭に機関銃がある。
3. 焦土作戦を行うと公言している。(他国に侵略されたら財産的価値あるものを焼き払う)
※焦土作戦とは、敵国に侵入されたとき略奪されるようなもの例えば食料などを処分してしまうことです。敵が占領した意味がない状態にして撤退します。


スイスの覚悟は恐るべきです。
マキアベリが「君主論」の中で「中立はあまりいい選択でない。」と指摘したにもかかわらず、スイスだけが成功しています。
すなわち、非武装中立を主張する左翼はアメリカ軍でさえ遠慮した京都の文化財や、世界一の海外純資産をゼロにして、かつ、ルクセンブルグのように奴隷になりたいのでしょうか?
大変に残念なことですが、我が国はスイスになりえません。
なぜならスイスみたいに、接近ルートが限定されていなくて、海から全方位から侵入が可能だからです。


最近、私が恐ろしいと感じるのは中国が
「核の先制使用はしない。」と宣言したことです。
なぜ恐ろしいかと言えば、中国の宣言がほぼ全部が現実と正反対だからです。
なにしろ中国は、平和を愛する国で他国を侵略したことがないそうです。
はあ?
チベットを侵略して住民を虐殺して、東トルクメニスタンを侵略して「ウイグル自治区」にして、モンゴルも領土を侵略して内モンゴル自治区にしたのはどこのドイツか中国か!