中国の製造コストがアメリカの97%まで上昇したといいます。
近いうちに逆転することでしょう。
もちろん原因は中国の人件費の高騰にあります。
労働者のストライキが頻発していることもありますが、共産党政府も特に外国企業に対して賃上げを要求していることもあります。
97%というと、全米の製造業のコストは一律じゃあありませんから、南部じゃ中国より安いんじゃないでしょうか。
すでに中国に進出した玩具産業はアメリカ本土とメキシコに戻っています。
しかし、考えてみれば中国の労働者の賃金がいくら上がったからといってもアメリカ人労働者よりは遥かに安いはず。
なんで中国のコストがそんなに高いのか?
トランプのところでチョット言及したのですが、ヘンリー・フォードがアメリカを世界の工場にしたのです。
生産性の飛躍的向上によって、安くて大量生産ができるようになったのです。
中国は、生産性が低いからその生産性に見合った給料しか支払えません。
そもそも、中国が20世紀末から21世紀初頭にかけて世界の工場になったのは、外国の資本と外国の技術によるものです。
自国の技術で築いた世界の工場ではありません。
だから、外国企業が撤退すると中国製造業の危機が訪れるわけです。
李克強首相は、今後も6.5%のプラス成長を続けると言っています。
「はぁ?マイナス成長の間違いでは?」と外国のアナリストたちは思うのですが、中国の統計は実際のところ全く信用できません。
なにしろ、李克強首相自身が就任前に「中国お経済統計は信用できない。私は、鉄道貨物輸送量、発電量、銀行融資残高を見て景気を判断する。」
と言っていたのをリークされてしまいました。
本人の言葉から中国の景気を見れば、貨物輸送量、発電量ともにマイナス2桁減少で、当然マイナス成長のはずです。
しかし、最も統計を誤魔化せない貿易で輸入が20%ほど減っています。
これは、貿易相手国があるから唯一誤魔化しようがありません。
李克強首相のお言葉6.5%のプラス成長は残念ながら信用できません。