「ミー散乱」というのは、「レイリー散乱」の球面放射と違って単純に光をはね返しているだけで、光の波長に関係ありません。
すべての波長に光が同じように散乱されます。
雲は氷の粒か過冷却された水滴で出来ています。これらは「ミー散乱」するわけで、青い空の白い雲が浮かぶのは2種類の光の散乱によるのです。


カメラマンとしては、青い空は青く撮りたいんですよねえ。
そこで、私がよく使っているのが「偏光フィルター」です。
これは商品名で「ポラロイド」って呼ばれることが多いものです。
レンズに装着しますが、光の振幅方向に対応するため装着後も回転させることができます。
「ミー散乱」の光は、ガラスや水面に反射する光と同じで光の振幅方向が偏っているんです。
冬の空が澄み切った青なのは、大気に水が少ないからです。
それで夏場など空が白っぽいときって、雲より薄い氷の粒や水滴が空に浮かんでいます。
ここで「偏光フィルター」を使うと、スッキリ美しい青空が撮れるのです。


私の勤務先の総務にいる2人の目も青いんですよ。
ジュリアとナディアなんです。
いやあ、私も日常的に青い目の人と付き合うことがなかったので、ここ2年は青い目を日常的に至近距離で見ています。
ホントに不思議なんですよね、彼女らと同じようにモルファ蝶という世界一美しい青い羽根の蝶がいますけど、青い色素を持っていません。
それなのに鮮やかな青をしているのは、櫛形の鱗粉が光の干渉を光を干渉させて青い色を見せています。


なんとジュリアとナディアの青い目も色素はないんです。
こいつらの青い目も「レイリー散乱」のせいだって言うのです。
白人でも皆が青い目ではありません。
子供のとき青くても濃い色になることも多いようです。


ヨーロッパの北に住んでいた人たちから突然変異が生まれて、青い目の人ができました。
でも、北欧の柔らかい太陽以外では生きられなかったのに、広がってしまいましたね。