前にも書いたんですが、韓国の技術開発って漸進的に進めるってことがありません。
初めて開発するのに、いきなり高い目標を立てます。
人工衛星一つ自力で打ち上げたこともないのに、いきなり月に軟着陸ですよ。
過去に自力で人工衛星を打ち上げた10ヶ国で、そんな国はありません。
韓国は遅れていた分、先進国の後を追ってキャッチアップ型の発展を遂げたわけです。
合法・非合法を問わず先進国の技術を導入して商品開発をしてきました。
そのため、製品化を急ぐあまり基礎研究を怠ってきました。ともかく短期間で結果を出すことが求められました。
だから未だに科学系のノーベル賞が一つも受賞できないのです。
北朝鮮は、地下資源が豊富で日本統治時代は温暖な南を農業、北では鉱工業を開発したのでした。日本の敗戦後、北に残した工場のおかげで北朝鮮は韓国より豊かだったのです。
しかし、韓国は日本の協力金8億ドル、ベトナム戦争でアメリカから得た戦費、中東での建設業などで産業を興しました。
今では北朝鮮と韓国のGDP比は1:40にまでなっています。
それゆえ、韓国は北を見くびっていました。韓国だけじゃありません、日本もそうです。
北朝鮮が人工衛星と称する物体の打ち上げに成功し、今年また2番目の物体を軌道に乗せました。
「朝鮮版スプートニクショック」と言われています。ちょうど旧ソ連がアメリカに先んじて人工衛星打ち上げに成功ときのようなショックを韓国は受けたのです。
韓国はKSL1~3というロケットの開発をしていましたが、すぐに成果が出ないからロシアのロケットを導入することにして研究チームを解散してしまいます。
ところがロシアはそんなに甘くはありません。技術を一切韓国に移転しませんでした。
それに比べて貧乏な北朝鮮は、技術は金で買えばいいなんて考えはありませんから研究を投げ出したりしないで、遂にここまでやってきました。
韓国の優秀な学生は医者になるかサムスンに入社するか、ですが北朝鮮は核開発とミサイル開発です。
北朝鮮は、どんなに貧乏でも金王朝が生き残るためには核とミサイルが絶対必要だから韓国みたいに投げ出すわけにはいかなかったのです。
技術は金で買えると思っていた韓国ですが、軍事に直結するロケット技術は金では買えませんでした。
そこが韓国の誤算でした。
韓国が推力75トンのエンジンを開発し4本束ねて低軌道1.5トンの打ち上げ能力を持つと、北朝鮮の27トン×4本を超える能力を持ちます。
これは800㎏が目途という核弾頭を運べる大陸間弾道ミサイル保有の能力を確保したことになります。
結局、韓国のミサイル開発は日本に核ミサイルを撃ち込むことが最終目的なんです。
これは、証拠があります。
韓国はミサイルの射程距離を300㎞に制限されていましたが、最近800㎞に延長することが米韓で認められました。
はっきり言って北朝鮮との戦闘では300㎞で充分です。
800㎞にすると、日本の主要都市が射程に入ります。
韓国は日本を攻撃するためにロケット開発していると言って間違いありません。
弾道ミサイルと巡航ミサイルともに北朝鮮ではなく日本に向いています。
これで日本は反日国家韓国に死命を制する権利を握られたことになります。
しかしながら、日本もじつは反撃できるミサイルがあります。
XASM-3空対艦ミサイルは、低空を飛び敵艦のレーダーを避けながら目標を攻撃します。
これ艦艇を狙うか地上目標を狙うかの違いだけで、技術的には同じものです。
空中発射型巡航ミサイルと今年度開発完了するXASM-3は、基本的に同じで韓国が日本に巡航ミサイルで攻撃するなら日本はXASM-3の目標を地上施設に変更すればいいのです。
ちなみに、韓国の遅い巡航ミサイルを航空自衛隊は撃墜できるでしょうが、XASM-3は音速の5倍(マッハ5)で飛ぶので韓国空軍の技術では迎撃できません。
もちろん韓国より優れた中国でもです。