今年最初の上海株式市場で取引が始まりました。
アメリカの株安の影響を受けて、東京市場も一時最大600円を超える下げとなりました。
最終的には-582円で引けています。
上海の方は、もっと酷くて6.86%安となり、その時点で本日の取引を停止しています。
日本市場で7%と言えば、1200円くらいですから凄い下げだったわけです。
上海株式市場は、株価が5%下がると15分間取引を停止することになっています。
そして、7%下がるとその日の取引は終わってしまいます。
昨年の株価急落場面で中国当局が、株式を売ってはならないと市場原理を無視した強烈な行政指導をしたのと違って、サーキットブレーカー制度というルールによったものです。


アメリカでは、9.11同時多発テロルが行われた際に市場は大混乱となり、サーキットブレーカーが実行されました。
日本でも、3.11東日本大震災と原発事故が重なった大混乱で取引が停止しました。
どっちも、とんでもない事態に陥った特別の措置でした。
それでは、上海株式市場で何があったのでしょうか?
先に開いた市場で値下がりがあっただけです。
そんなの日常的にある話で、そんなことで普通の市場取引を停止するなど有り得ません。
他の市場との違いと言えば、昨年の上海株式市場暴落で中国当局が株を売ってはならない!という強烈な行政指導があったことです。
売るなと言われた人は、売ることができるなら常に売る気でいるのですから、市場を開いたら常に値下がりするに決まっています。
言い方を変えると、潜在的下げ圧力が止まないってことです。