昨日の箸とかスプーンの話で、つらつら考えていたら書いてみようかなあと思ったんですが。
「銀のスプーンをくわえて生まれる(be born with silver spoon in his mouth)」という英語の慣用句があります。
裕福な家に生まれるという意味です。
「金のスプーンじゃないんですよ。」金持ちだったら金のスプーンでもいいと思うんだけど、銀なんです。
じつは、中国の皇帝が使う箸も先の部分は銀で出来ていたんです。
これは実に理にかなっていたわけで、決して偶然ではありません。
話は変わって、ウチの洗濯機は銀イオンのユニット付きなんです。
なんのために付いているかというと、銀イオンには強力な殺菌作用があって洗濯物が臭くなるのを防ぐのです。つうことは、銀の食器は食中毒の防止にいいわけで洋の東西を問わず経験的に知っていたのでしょうか?
更に、銀はある種の毒に反応して黒変する性質があります。
中世のヨーロッパは、毒物による暗殺の嵐が吹き荒れていました。
王侯貴族らは常に暗殺の恐怖と戦っていました。
中国の場合も同様で、いつ将軍に暗殺されて帝位を簒奪されても不思議ではありませんでした。
ね、銀は食器の材料としては最高なんですよ。
最後に、銀の性質で電気抵抗が非常に低いという性質があります。
じゃあ、電線を銀にしたらいいんですけど、実際は銅とアルミニウムが使われています。
理由は、銀より銅のお値段がお安いのとアルミニウムは軽いので長い電線を軽くできるのです。
ところがホントに銀の電線を使ったことがありました。
マンハッタン計画です。
すなわち、日本に投下された原子爆弾の開発計画!
日本ほどひどくなかったにしても、アメリカも物資不足で電線にする銅が足りなくなったんです。
アメリカ政府は、中央銀行FRBから銀を借りて史上最も高価な電線を作りました。
バカヤロー!