習近平が国家主席になったとき、チャイナ7と呼ばれる共産党のトップ7人のうち5人は上海閥=江沢民の息がかかっているメンバーでした。
しかしながら、その5人は5年後には幹部の定年を迎えるので、習近平と李克強が何の制約もなく中国を率いて行くと思われていました。


経済通として知られる李克強首相は、首相就任前に
「中国のGDP統計は信用できない。」と言いはなった人物です。
「発電量」「銀行貸出残高」「鉄道貨物輸送量」で景気を判断しているとリークされたんです。
これを世界は「李克強指数」と呼んでいます。
私は、心の中で拍手を送りました。
この人が、経済を運営する権限を持つなら期待に反して中国は幾多の矛盾を乗り越えてアメリカを超える経済超大国になるかも知れない。
と、思ったんですが・・・


習近平は、唯我独尊で李克強に権力を分け与える気はないようです。
李克強に人事権を与えなかったために、李は力を発揮することができませんでした。
そのためリコノミクスは完全に失敗します。

習の経済オンチが、世界を救いました。

逆に言えば、中国が冷戦に敗れた旧ソビエト連邦より酷い状態になるかもしれませんヾ(@°▽°@)ノ
現在の李克権指数による中国経済の成長率は、2%くらいです。
しかし、相変わらず中国当局の速報値は7%成長と言っています。
このまま軍事費だけ2桁成長を続けて行けば、ゴルバチョフが登場する直前のソビエト連邦崩壊前夜にそっくりじゃないですか。


ちなみに、アメリカのCIA(中央情報局)は、旧ソビエト連邦がアメリカのGDPを追い越す経済超大国になるという報告書を出したことがあります。
私は寡聞にして、またしてもCIAは、中国がアメリカのGDPを追い越す経済超大国になるという報告書を出したかどうか知りませんが、多くのシンクタンクがそのような予想をしたことを知っています。