ホンダがダウサイジングターボのミニバンを発売します。

2Lクラスのボディに1.5L+ターボのエンジンを積んで、クラス最高の燃費と2.4Lクラスのパワーを得るということです。


昔のターボ車は、スポーツカーにハイパワーを得るためのもので、燃費が悪いイメージでしたが、今や逆になりましたね。フォルクスワーゲンが、小さいエンジンにターボを付けて燃費がいいのに元気に走れる「ダウサイジングターボ」を定着させました。ハイブリッドは、燃費の向上分で価格差を取り返すには相当走らなきゃなりません。

実際にハイブリッドに乗っている人で、元を取っている人ってほとんどいないんじゃないでしょうか、その点、ダウサイジングターボはハイブリッドより安いから世界的にはこっちが主流になります。


おかげで、IHIのターボが売れちゃっているみたいです。かつてホンダが1.5LターボでF1グランプリを席巻していたときに、そのターボチャージャーを作っていたのがIHIでした。

凄いですねえ、IHIは対潜哨戒機P1用ジェットエンジンを開発したし、そのベースになっているATD‐Xのエンジンも作っています。

2018年までには、日本の次期戦闘機F‐3用推力15トンのジェットエンジンを試作する予定です。

このエンジンは、タービンブレードにセラミックを使うので、おそらく燃焼温度を世界一にできます。

別の言い方をすれば、世界一の高効率にできます。

しかも、長寿命!中国で2010年ごろ開発に成功したWS10(渦扇10)の推力が12.6トンで、J20戦闘爆撃機を飛ばすには全く力不足。 WS14を長らく開発中ですが、いまだに成功していません。

これができないと、J10戦闘爆撃機は飛ばせません。


ロシアからSu‐35を買ったのは、エンジンだけ欲しかったのかも知れないです。

中国は、すべてパクリから始めているから何で失敗したのかわからないのです。

しかも、上にはうまくいったと虚偽の成果を報告するもんだから、上もそんなに開発が進んでいるのになぜいつまでも量産できないんだ?と不思議に思って計画自体放棄されることもありました。


ちなみに、今開発中のエンジンはアメリカのF‐15用ジェットエンジンをガスタービン発電機に流用したものを買ってきて作っています。

そんな完成品のお手本があってもパクリ切れません。

結局、IHIの方が先に開発してしまうんじゃないでしょうか。

現在の課題は、セラミックタービンブレードの壊れ方なんです。

バードストライクという事故があります。

ジェットエンジンに鳥が吸い込まれる事故のことで、主に水鳥です。

われわれの周りにいる小鳥は、主にスズメ科です。鳥類で最も繁栄しています。

その辺は、吸い込んでも大したことはありませんが、雁などの水鳥の群れに出くわしたら大変なことになります。

金属のブレードなら経験豊富でも、セラミックの壊れ方がわかんないのです。


続く・・・