日本と韓国がそれぞれ国産ステルス戦闘機を作る計画を進めています。


面白いのは、どちらも国内技術で作ると言っているのですが、国内技術の定義が全然違います。
日本:国内で開発された技術
韓国:国内に移転された技術
それが証拠に韓国国防部は「F-35Aを40機購入するのと併せて、製造元のロッキード・マーチン社がKFX開発事業に対し、17分野の技術移転をするという約束を得た。」
と発表しています。これを「FX事業交渉結果」と報告しています。
こりゃ純国産超音速練習機T-50と同じですかねえ。
韓国内ではT-50を純国産と言っていますが、設計はロッキード・マーチンにやってもらい、エンジンはゼネラル・エレクトリックのF404を単発で使っています。
このエンジンは、アメリカ海軍のスーパーホーネットFA/18に双発で積まれているもので、騒音が激しいので有名なエンジンです。
というわけで、どこに韓国の国内技術が入っているのかわかんない代物です。


しかしながら、技術移転を約束された中にステルス技術が入っていないってんだから、どうするつもりなんでしょ。
そもそもステルスは元は日本の技術で、電波吸収塗料の世界シェア1位は日本ですから。
それにF-22を作るのに必要なチラノ繊維は日本しか作れないから、アメリカは日本に輸出禁止するなって圧力かけてきました。
素材では、アメリカも日本に頼らざるを得ないんです。
また、レーダーもF-2開発の時にアメリカの技術調査団は、日本の世界初の戦闘機用アクティブフェイズドアレイレーダーを見て仰天しました。
それで、日本が欲しくもなかったF-16の技術とバーターで只同然に持って行きました。
しかも、F-16の技術のうち飛行制御コンピューターのソースコードをアメリカ側が日本側に提供しなかったため、日本で独自のものを開発・使用しています。
同じように、アメリカが韓国に飛行制御コンピューターのソースコードを提供しなければ、独自開発できない韓国はどうするつもりなんでしょ。


こんな両国の国産戦闘機開発計画ですが韓国は2025年頃、日本は2028年頃の配備になりそうです。
日本は、すでに20年ほど技術開発を進めてきて韓国より遅い。
まあ、しょうがないですねえ。
韓国は、技術開発しないでアメリカの技術を移転した国内技術で、作るんですからできますよ。
むしろ韓国がかかわらない方が、早いんじゃないかって思います。


KFXAHO

しかし、このイラストF‐22のコピーだろうけど電波反射源満載の装備は、ステルスを全く理解してません。