首相官邸にドローン(無人機)が墜ちて大騒ぎでした。


カメラに発煙筒、微量の放射性物質も積んでいたようです。
放射性物質って、結構身近にあって驚くほどのことではありません。
原発事故のあと、都内でホットスポットがいくつか見つかったときは、放射性物質を含む夜光塗料が大量に保管されていたってことがありました。
火災のとき発報する煙感知器のイオン型ってのがありました。
これはアメリシウム241という超ウラン元素のアルファ崩壊によって出るアルファ線で煙をイオン化して検知する仕組みです。
さすがに、放射性物質を住宅内に置くのはまずかろうと、だんだん取り払われています。
でも、アルファ線というのはプラスの電荷を持ったヘリウム原子核なんです。
紙1枚も通過できない放射線で、全く問題ありません。
(ついでに言うなら、ベータ線はマイナスの電荷を持った電子線で、ガンマ線はX線と同じで電磁波です。)


ドローンと言えば、CIAが地上作戦でイスラム原理主義武装組織の幹部を探しだして、プレデター(捕食者)やリーパー(死神)という恐ろしげな名前のドローンがミサイルをぶっぱなしてミンチにしてしまいます。
そのミサイルがヘルファイア(地獄の炎)という飛び切り恐ろしい名前ときてます。
地上部隊も出さず、タリバンやアルカイダの幹部を次々と肉片に変えていく成果に、アメリカ空軍は大喜びで無人機だけの部隊まで作っています。
しかしながら、これが地元の激しい反発を招いています。
というのも、ヘルファイアの威力が強すぎて一般人まで巻き添えにしているのです。
もう一つの問題は、アメリカが最初に開発した兵器でも敵が同じものを使う危険性です。
ドローンは、核兵器よりハードルがはるかに低いのです。


今回のドローンも、アメリカの兵器レベルには遠く及びませんが、テロリストがドローンに脅かされる側から攻撃の手段に使い始めたという意義は大きいと言えましょう。