日本は、プルトニウムを40トン持っています。
かつて54基の原発があり、運転に伴って生じる物質だからです。
もともと、自然界には核分裂の連鎖反応を起こすことができるウラン235はウラン全体の0.72%しかありません。
それを3%から5%に濃縮して原発の燃料にしています。
原発の運転に伴い、大量の中性子が核分裂しないウラン238に吸収されてプルトニウム239に変わるのです。
それを核燃料再処理を認められたかつての戦勝国は、原爆の材料にしてきました。
原爆を作るには、核物質の連鎖反応が瞬間的に暴走する必要があります。
それには、臨界という状態となる量があります。
ウラン235の場合は25kgで、プルトニウムは8kgです。
日本が40トンのプルトニウムを持っているなら、原爆5000発分です。
中国としては、日本に核ミサイルを撃ち込んで、5000発の報復を受けるのは気持ちいい想像ではありません。
日本には、運搬手段のロケット(ミサイル)があり、核技術と核物質がある。あとは意思だけです。
しかしながら、日本のプルトニウムは純度が低く発電燃料には使えても兵器に使えるレベルではありません。
もちろん、日本にはプルトニウムを扱う技術があり、しかもプルトニウムはウランと別の元素になっているので化学的に濃縮処理ができます。
それでも、時間のかかることは違いありません。
中国はすぐに反撃されることはないとも思えない事情があります。
日本は、アメリカから兵器級の高純度プルトニウムを研究用に借りています。
中国は、日本が兵器級プルトニウムを持っていたら安全して核攻撃ができません。
だから、アメリカに返還するように主張しています。
しかし、日本を核攻撃してくるならず者国家に報復するために持って何が悪いか!
私は、兵器級プルトニウムをアメリカに返還してよいと思います。
日本を核攻撃してくる「ならず者国家」に鉄槌を下す100発程度の少数(400発保有する中国と比べたら些細な数)のプルトニウムを独自に保有するだけで結構です。
じつは、爆弾にしなくてもいいかもしんないです。
プルトニウムは重いので、そのまま都市に拡散すれば飛散が少く周辺に留まり、周辺は人が住めなくなります。
粉塵を吸い込んだ人は肺癌になります。
しかし、周辺国までは広がらない。
核兵器と言っても原爆とは限りません。
日本に核攻撃することが、命取りになるだけでいいのです。
そう、日本は中国の覇権主義と貪欲な領土拡張主義にアジア諸国と抵抗できる戦力があれば充分です。