安倍晋三首相と苦虫を噛み潰したような習近平の会談は、どう見ても習近平の負けでした。
(寝とらんで起きんかい!)
中国にとっても、こんな外交的屈辱感を味わったのは久しぶりじゃないでしょうか。
だいたい、中国はアメリカから人権問題やサイバー攻撃で要求を突き付けられてもオバマを舐めきって常にゼロ回答でした。
そのせいで、怒ったアメリカ国民から与党民主党は「ノー!」を言い渡されました。
今回の安倍ー習会談に、中国は「尖閣諸島の領土問題を認める」、「靖国参拝をしない」という約束をしろと条件を付けてきました。
ところが、安倍首相はゼロ回答を返しました。
ゼロ回答でも会談しないとならないところまで追いつめられていました。
少しは習近平もオバマとアメリカ国民の気持ちが理解できたんじゃないでしょうか。
中国経済は、バブル末期です。
いまだに7%を超える成長を続けていることになっていますが、ステロイドまみれのドーピングで維持しているだけ。
ステロイドというのは、投資です。
潜在成長率は既に5%を下回っているでしょうが、投資というステロイドで押し上げています。
中国国内の危ないステロイドは、限界に達しています。
だから、ほかの投資が欲しいのです。
欧米の金融機関は、資金力が弱っていてヨーロッパの企業が日本のメガバンク詣でをする状況です。
私の想像ですが、安倍首相は日銀の黒田総裁と組んで中国の直接投資するプロジェクトや企業に圧力をかけていたんじゃないか?
日本からの直接投資だけじゃなくて、欧米企業の中国投資への融資も止めると全面的に止まる。
おそらく中国にとっては、レアアースを止められた日本の何倍も危機感を感じていたんじゃないでしょうか。
さて、仏頂面会談後に奇妙なことが起こりました。
小笠原周辺海域で、赤珊瑚の堂々たる密漁をしていた中国漁船200隻が一斉に姿を消しました。
私は、安倍首相の(影の)制裁が恐ろしく効いていたのだと思います。
習近平は、安倍首相に対して
「日本は、これからも平和国家の道を歩んで欲しい。」と述べています。
日頃、極右の軍国主義者、ファシストと口汚く罵っている同じ口から出た言葉とは思えません。
顔がこわばってしまうのも当然でしょう。
さて、近平が陥落したわけですが、韓国のクネクネはどうするんでしょ?
客観的に見て、安倍首相が慰安婦問題で、韓国が行った事実無根の捏造で日本を貶めたことに対して韓国に謝罪を要求することはあっても、安倍首相が謝罪することはあり得ません。
全く情況が見えていないようです。