「攻殻機動隊」に登場する「光学迷彩」は、ハリー・ポッターに出てくる「透明マント」みたいなものです。
「洗練された科学技術は魔法と区別がつかない。」
まさに、光学迷彩と透明マントは区別がつきません。
TIMEが選ぶ発明品の中にも、光学迷彩があります。
「攻殻機動隊」の草薙素子(少佐)やバトーが纏うほどではないにしろ 、実用化が近いようです。
これと同様の技術を使った「見えないビル」が韓国の仁川(インチョン)空港のそばにできます。
カリフォルニア州に拠点を持つアメリカの設計会社が構築したプランでは、「ステルスモード」のときカメラで撮影した背景をビルの表面に映し出して、背景と同化してしまうという仕掛けです。
ステルス戦闘機と違って、ビルがステルスで何かいいことがあるのか不明ですが、面白いことは面白いです。
これがどうなっているのか、ふと気になって調べてみると作っているみたいですね。
なにしろ高さ450mという超高層ビルが、仁川空港近くで低空に降りてきた大型旅客機の前にそびえ立つのです。
しかも、見えない!
見えないビルに、大型旅客機が突っ込む絵というのを見たいものですねえ。
9.11のテロ映像は非常にショッキングでしたが、見えないビルに突っ込む姿ってSF映画っぽくて鳥肌ものでしょうね。
本当に飛行機から見えないかというと、ビルに表示される映像は地上から見たものになるでしょう。
すなわち、飛行機から見た場合、ビルの背景は地面ですが空が地面に映っている!
だから、上空からはステルスビルが丸見えです。
逆に言うと、飛行機からはステルスじゃないから危険ではない、ということになりそうです。