フランス革命で、恐怖政治を行ったロベスピエールのデスマスクから生前の肖像が復元されました。
非常に陰湿な顔つきで再現され、極左の政治家からは「意図的な(悪人顔への)復元だ!」と非難されました。
極左からは、清廉であると今でも支持されています。

しかし、粛清で多くの政敵をギロチン送りにして、結局自らもギロチンで首と胴体サヨナラとなった人物。


フランス革命って80年もかかったもので、ロベスピエールが登場するのは、ルイ16世とマリー・アントワネットの処刑後ですから、終わり近くですかねえ。
中国共産党の人たちは、フランス革命を熱心に研究しているそうですがロベスピエールより前の方が問題なんでしょうね。
絶対王政から、聖職者、貴族、一般市民の3部による国会運営される革命前夜のそのまた以前の状態が今の中国です。
ま、早い話が中国は古代から王朝支配の歴史が全く変わっていません。
清朝の次の中国共産党王朝なわけです。


無神論の中国で、聖職者は権力者で存在しません。
共産党員とそれ以外というのが、中国における闘争の構図です。
面白いのは、フランス革命では有産階級ブルジョアジーは市民でしたが、中国共産党はブルジョアジーを特権階級共産党に入党させるという、共産主義らしからぬ自己矛盾を抱えています。
革命初期には、周辺国から王政を支持する圧力がかかっていました。
周辺国は、まだ王政を敷いている国が多く自国に革命が及ぶのを恐れていたからです。


ところが、今の中国は周辺国が中国共産党王朝に存続して欲しいところは北朝鮮くらいしかありません。
その北朝鮮なぞ応援団としては、ほとんど存在感ゼロ。
もしも、中国で市民革命が起これば、ギロチンか銃殺かの違いはあっても共産党員は皆殺しになるのは確実。
だから、当時の貴族たちは国外に逃げているんですね。
世界最大の化学製品メーカーでアメリカにデュポン社があるでしょ。
この、どう聞いてもイギリス系じゃない名前は、革命で国外逃亡したフランス貴族です。
アメリカで、火薬を製造したのが当たって大儲けします。

そして今や世界的化学製品メーカーとなっています。


中国共産党の幹部たちも、自分たちの家族をアメリカやカナダ、オーストラリアに送って海外の国籍を取らせています。
いよいよ、市民革命前夜となるまでは中国内に留まり不正蓄財を続けて、最大限の金を持って逃げるつもりです。


彼らが逃げた後の中国は、ロベスピエールの出現した時代のような粛清の暗黒政治と極度の貧困が待ち受けることでしょう。
でも、アメリカでデュポン社のような素晴らしい中国系の企業が生まれるかも知れません。
それはもちろんアメリカ企業ですよ、デュポン社はフランス企業じゃないですから。


残った中国はどうなるのか?
フランスのような統一国家として残ることができないってところが違うでしょうね。