ヒーラ細胞というのは、おそらく世界で一番有名なガン細胞です。
1951年に子宮頸ガンで死亡したアフリカ系アメリカ人のガン細胞のこと。
昔から知っていたので、懐かしいなあってイメージでしたが今だに研究され続けていたんですねえ。
なにしろガン細胞には、テロメアという細胞の分裂回数を制限する仕組みがないので半永久的に分裂することができます。
この度、ヒーラ細胞の全ゲノムが解析されました。
子宮頸ガンの原因であるヒトパピロマウイルスの遺伝子が組み込まれていたほか、様々な変異が確認されました。
今後も世界中の研究機関で、ヒーラ細胞は培養されることでしょう。


おそらく、その細胞の量はガン細胞の持ち主(?)であったヘンリエッタ・ラックスさん本人の全身細胞の何倍もあることでしょう。
それで、連想してしまったのが「仏舎利」です。
仏舎利とは、釈迦の遺骨と灰燼のことです。
日本の五重塔の心柱の下にも埋まっています。
釈迦が入滅して、遺骨と灰燼を10箇所に分けました。
そして、さらに200年後にはそれを掘り起こして8万箇所に分けました!
それがまた、中国を経由して日本にまでやってきたわけで、いったい釈迦の体重は何トンあったんだよ?と思ってしまいます。