さっき図書館に「2020年石油超大国になるアメリカ」を寄贈してきました。
予約6人待ちということで、来週にしようかと思ったけど図書館でもう一回読んで置いてきました。


さて、この本はアメリカの話なんですが、2030年に中国がアメリカのGDPを追い越すということで、かなりの量を中国について書いています。
GDPがアメリカを抜いたからといって、中国が世界のスーパーパワーになれるわけではありません。
アメリカは、民主主義と人道主義を世界に広めるという理念がありました。
中国は共産党独裁であり、孔子の儒教とは支配者に従順な民を作る教えであり、世界が納得できる理念がない。
中国には、世界戦略がない。
人民解放軍は、名前とは裏腹に共産党の私兵組織であり、自国民を監視し弾圧する軍隊であり、外国と戦う軍隊ではない。
中国には、軍事技術力がない。

中国は、アメリカと同じ兵器体系を取ろうとしています。しかしながら、その兵器を作るためにロシアから技術を導入し、アメリカの技術を盗んでいます。
中国の軍事産業は、非常に力をつけたということです。が、その実体はロシア企業の下請けにすぎないと見られています。
そんなわけで、中国の軍事技術力はアメリカどころかヨーロッパや日本に遠く及びません。それゆえ、21世紀を通じて中国がアメリカを超えることはありません。


さらに言うなら中国に外交がありません。
アメリカは、カナダとメキシコに国境を接しています。
どちらも友好国です。
中国は、ロシアから150万平方メートルを奪われたと教育し始めました。
インドとはカシミール地方やチベット占領問題もあります。
ベトナムとは、古代からずっと戦争しているし、フィリピンとインドネシアは最近です。
そして、国連の調査で海底油田の可能性が報告された途端に、尖閣諸島の領有を主張し始めました。
こういう力を背景とする領有権主張は、外国に拒絶反応を起こします?
中国は、それに気がつかないのです。
しかも、中国は露骨な侵略国家です。


結局、中国は二番手にもなれない存在です。
ヨーロッパも東欧まで取り込んだためにEUは失敗してしまいました。
結局に日本しかないのか?
しかし、平和ボケの日本国民が国力に見合う軍事力を持つ決断をできるのか?
日本は迫られています。

責任ある軍事力を持てるのか?

世界に信頼される国になる意思があるか?