大和総研チーフエコノミスト熊谷亮丸(みつまる)氏の「パッシング・チャイナ」(講談社)を読んでいます。
「パッシング」で「バッシング」ではありません。
「反日中国はいらない。」という意味で、「日本と南アジアが直接結ぶ時代」という意味です。
この方は、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」にも出演される人気アナリストです。
中国は間違いなくバブルで、歴史上(最初がイギリスの南海泡沫事件)はじけなかったバブルは一度もありません。
しかも、中国のバブルは過去最高に質(たち)が悪い。
最初のイギリスからアメリカでも日本でもバブルは必ずはじけました。
経済的にはね。
しかし、それが革命に結びついたり社会の構造的変革には至っていません。
イギリスの南海泡沫事件では、バブルに踊ったのが、王侯貴族だったり資本家や富裕層だったのです。
中国の場合、これに類似していて富裕層と地方政府がバブルに踊っています。
こいつらの不正な蓄財は、過去のどんなバブルより激しいものです。
貧富の格差も歴史上最大じゃないんじゃないかな?
そもそも共産主義は、生産手段を国有化して貧富の格差をなくするはずじゃないのか!
中国の共産党関係者は、フランス革命を研究しています。
まことに皮肉なことに、中国共産党は革命によって打倒される側なのです。
出版されたのが4月で、ちょっと読むのが遅くなりましたが、中国問題の専門家である早坂聰さんが「2015年と言われているんですが・・・・。」ということで本書にたどり着きました。