芥川賞作家で僧侶の玄侑宗久さんは、臨済宗妙心寺派なのだそうです。
偶然ながら当家の宗派でした。
その玄侑さんがNHKの「視点・論点」という番組で、「除染に思う」というテーマで出演されました。
それを見ていた月刊「WiLL」の編集長が、玄侑さんにこの話を広めて欲しいと原稿の依頼をしたんだそうです。
玄侑さんは、福島県在住で1ミリシーベルトを目標に除染をすることに疑問を持っています。
そもそも、文部科学省は当初年間20ミリシーベルトを超えなければ校庭で遊んでよいといっていたのに小佐古敏荘内閣参与の意味不明な涙の記者会見で、1ミリシーベルトになってしまったことを皆さんも覚えていらっしゃるでしょう。
こに1ミリシーベルトという数字は、100ミリシーベルトを越えると発ガン率が0.5%上昇するというデータの意味を誤解し、一生分として100年間こ累計で超えないという数値にしたのです。
これは無閾値説すなわち、一定の値(閾値)までは放射線の影響がでないといういろいろな化学物質の生物に対する効果と違い、放射線はどんな低線量でも影響があるかもしれないという考え方に基づいています。
しかしながら、低線量では遺伝子についた傷はその日のうちに修復してしまう機能が人体に備わっています。
これほどの低線量まで除染する意味があるのか疑問です。
玄侑さんの見立てでは、素人が専門家を糾弾してマスコミがそれに追随した結果だとしています。
玄侑さんの調べで面白い話があります。
2002年長瀬ランダウア社が全国14万9000箇所を調査した結果、年間1ミリシーベルトを超える件が11あったのです。
1980年には、岐阜県が全国1高かった線量が、2002年には、富山、石川などに抜かれ熊本、大分、三重などでも1ミリシーベルトを超えてきています。
これは1963年に部分的核実験禁止条約が結ばれたが中国は加わりませんでした。
ウイグル自治区で1964年から1980年まで地上と空中で核実験を行い、それ以降は地下実験に切り替えましたが、その間に地上に放出された放射性物質の量はチェルノブイリの500万倍に及ぶそうです。
これによって多くのウイグル人が死んでいます。まさに虐殺です。
そしてその「核の砂」入り黄砂が毎年飛来して西日本側に降り注いでいるのです。
この恐ろしい話を伝えずして、福島の除染で1ミリシーベルトを目指すなどナンセンス以外のなにものでもないじゃありませんか!