最近、読者登録してくださった方で、ハンドル名が「花登筺(はなとこばこ)」さんという方がいらっしゃいます。
花登筺とは、小説家あるいは脚本家として一世を風靡した人物です。
テレビシリーズ「細腕繁盛記(原作:銭の花)」、「あかんたれ」などで有名です。
本名は、花登善之助ながらアメリカの脚本家バーナード・ショーをもじって、「花登筺」というペンネームにしたと聞いています。


バーナード・ショーと言えば、確か「マイフェアレディ」の原作者で、この作品をモチーフにして「プリティーウーマン」などが制作されたと言われています。
簡単に両作品のストーリーをご紹介すると、
マイフェアレディは、下町の花売り娘に上流階級の言葉や素養を教え込み社交界デビューさせようとする男が2人。花売り娘(オードリー・ヘプバーン)をその素材として教え込むも自ら娘に恋してしまう。
プリティーウーマンは、青年実業家(リチャード・ギア)が、フッカー(街頭で、客をhookフック=鉤のように引っ掛ける娼婦)の娘(ジュリア・ロバーツ)をレディーに改造するっていうお話です。


私は、このお話って、シンデレラストーリーの系譜に属するものと思っていました。
その見方で言えば、最も古いシンデレラストーリーは、ローマ帝国中興の祖と言われるユスティニアヌス一世が娼婦テオドラのサンダルを入手したことから、テオドラを后にした話だと思います。
ところがギッチョン!


バーナード・ショーの書いた「マイフェアレディ」の原題は「ピュグマリオン」だったのです。
あ~らビックリ!そっちだったのか。


ピュグマリオンとは、ギリシャ神話の登場人物で自らが作った大理石の乙女に恋してしまう哀れな男です。
大理石の乙女のために衣服を作り食事を用意しても、娘はピュグマリオンに見向きもしません。(当たり前だろ!)
衰弱していくピュグマリオンを不憫に思った美神アフロディーテは、大理石の乙女を人間に変えて連れ添わせました。メデタシメデタシ!


甘い!ギリシャもイタリアも甘い!
いつか神様が助けてくれるって、

あいつら紀元前から根性が変わっていません。
そんなことだから、ベルルスコーニなんぞに投票してヨーロッパ全体を不安定にするんです。
北欧神話の神は厳しいですよ、ハッピーエンドにしてくんないのですから。
一応ご参考までに私が北欧神話の作法で、ピュグマリオンを書き換えた「ピュグボルグ」でもご覧ください。
http://ameblo.jp/hiranoxx/day-20111009.html