NASAが隕石の大きさについてデータを修正したので、再計算してみましょう。
直径17メートル 重さ10000トン 落下速度が秒速18㎞
落下角度30度
体積が8.5の3乗×4/3×π≒2572立方メートルだから
比重は約4ですから、前日の数字と同じ。
TNT火薬で400キロトン 落下速度を昨日は秒速30㎞で計算してました。
その分、エネルギーが減りました。
このくらいの規模の隕石は56.8年に一度地球のどこかに落ちる計算です。
さて、今回の隕石ですが火星と木星の間にあるアステロイドベルトから飛来したものだということです。
木星という惑星は太陽系で最大の星で、もう少し大きければ恒星になっていたかもしれません。
そうなると、太陽系は2つの恒星を持つ連星になっていたわけです。
じつは、連星って特殊ではなくて結構多いありふれたものです。
そういう恒星系の住民の太陽信仰というのは、一神教ではない太陽信仰ということになって面白そうです。
このアステロイドベルトというのは、近くの木星があまりに大きいために惑星として形を保てなかった天体の集団なのです。
星屑の集団があまりにも多いので、ぶつかり合って軌道が変わり地球軌道と交わるようになったのがこの隕石。
しかも、非常に長く伸びた楕円軌道で、地球軌道の内側から外に向かって太陽から遠ざかるタイミングで地球引力圏に捕らえられました。
つまり、太陽の方から火星~木星方向に向かう途中だったわけで、光学望遠鏡では太陽方向を観測することが危険なため見つからなかったんです。
今回の落下角度を30度で計算しましたが、映像情報が多かったので比較的浅い角度ということがわかりました。
だいたい、地球の公転方向から隕石は降ってきますから、ロシアの町の明るさからすると逆に落下時刻が推定できるくらいです。
今朝の情報番組を見ていると、コメンテーターの科学的素養ってゼロですね。
専門家に質問している内容が、的外れもいいとこでした。
そんなもんなのでしょうねえ、科学オタクの私が質問したら視聴者が理解できないから致し方ないというべきかも?
ちなみに、隕石が落ちた軌跡を示す飛行機雲が線状ではなく、長い雲ですよね。
普通の飛行機雲は、高空の湿度が100%以上あって飛行機は飛んだあとに衝撃で水蒸気が水または氷の粒になるためできます。
もともと大気に含まれる水分が見えるんです。
しかし、今回の雲は隕石が大気とぶつかって断熱圧縮(通常、空気との摩擦と言われるのですが違います。)で超高温に熱せられます。
こっちは、超高温に熱せられた煙が加わっているんです。
まだまだ天文学的な知見はありますが、このくらいにしといたろか!(笑)