日揮の現地スタッフの皆様には言葉もありません。
命がけとは言いますが、本当に命を奪われるとは。
日揮という会社は、エンジニアリング会社で天然ガスプラントを作るのが仕事で、資源権益を持っているのはヨーロッパの会社イギリスのBPかなんです。
アフリカでなりふり構わず資源・エネルギー権益を貪る中国の国営企業とは違って、日揮は間違いなくアルジェリア国民のためになる仕事をしています。
今回の事件は、まだ背景がよくわかりません。
しかし、人質ビジネスをやっているソマリア海賊の陸上版という感じです。
アルカイダのウサマ・ビンラーディンとも繋がりがあったようですが、麻薬の密輸などのビジネスに手を出して浮いた存在になっていたという情報もあります。
ちょっと地域はズレます。
アフリカ最大の産油国リビアの政変で、3万人の中国人がいました。
独裁政権で西側が取引を躊躇する国と、同じく独裁政権である中国は積極的に関わっています。
結局、カダフィを支持していた中国は、カダフィ後石油権益を失うことになりました。
カダフィの独裁なんかまだいい方で、スーダンのバシル政権が最悪と言われています。
ワシントンポストの世界最悪の独裁者ランキングで、金正日とトップを争い数回トップを譲ったものの、ほとんど首位です。
そして、国際刑事裁判所から「人道に関する罪」で国家元首に逮捕状が出ています。
まあ、どっちも中国が支援しているわけで、ついでに中国歴代首席も「人道に関する罪」じゃ全部有罪だろう
ところで、スーダンの権益は中国にとっても重要です。
スーダンの石油ほぼ全量を中国の国営石油企業が購入しています。
さて、リビアと同じようにバシル政権が崩壊するとき、中国が石油権益を諦めるでしょうか?
中国は、現地国民が虐殺されようと何の問題もありません。
むしろ、権益が失われるなら武力介入してくれるかもしれません。
そこです!中国から遠い地域で軍事介入させるのです。
「中国のアフガン」を与えるのです。泥沼の戦争で国力を疲弊させ自滅の道に追い込みます。
これが、ソ連崩壊の手順です。
これはアメリカにとっての幸運ではなく、アメリカが仕組んだ作戦なのです。
アメリカは、アフリカで「中国のアフガン」を与えるでしょう。
そして、泥沼になるのが中国共産党政権崩壊のプロローグになるんです。
最終的崩壊は、そんなに遠くないと思いませんか?