アメリカは、シェールガス革命でサウジアラビアを越える産油国になります。
エネルギーの輸入国から純輸出国に変わります。
これでアメリカは再び繁栄の道へと進むことができます。


なにしろエネルギーのために戦争する必要がなくなりますから。
それで、海軍の配置をヨーロッパからアジアにシフトすることできます。
しかも、アメリカの軍陸、海、空、海兵隊に平等の割り当てられている防衛予算のが海軍に割り振られることになりました。


アメリカ軍は、中国のAA&AD(接近拒否・地域拒否)戦略に対抗して新技術を開発し新兵器を配備しています。
中国のレーダーを撹乱しミサイル基地を破壊する攻撃機やX-47無人攻撃機などです。
ひらのXX的日常-x47
中国は、太平洋をアメリカとつに分ける構想を持っています、すなわち、ハワイより西側からアメリカは出ていけというメッセージを発したのです。
これがアメリカの逆鱗に触れました。


軍事力って、経済力があり技術基盤があり、先端技術開発力があるって総合力なんです。
中国は、経済力はあっても先端技術を開発する技術基盤がありません。
アメリカは、中国の構想をぶち壊したわけです。


しかし、中国はさらに軍事力増強に努めて年頃までに複数の空母打撃群を運用することになります。
ここで、急激に軍事費がかかるようになります。
ちょうど宇宙防衛構想で軍事支出に耐えられなくなったソビエトのゴルバチョフ時代に似てきます。
アメリカを追い抜く大国になると見られていたソビエトは、あっけなく崩壊してしまいました。
実際、アメリカ政府高官の中には、習近平を中国のゴルバチョフにしたいと考える人がいます。


中国は、アジア・アフリカのエネルギー資源国に利権を持っています。
アフリカのどこかで独裁政権が倒れ利権が失われそうになると、中国は紛争に介入するか利権を諦めるか迫られます。
空母打撃群を持っていないときは、諦めるしかなかったでしょう。
持っていて利権を諦めるのは、持っていないも同じです。
軍としては、軍事介入せずにはメンツが立ちません。
それで介入したが最後、アメリカは独裁政権を打倒する組織を援助します。
ちょうど、ソビエトがアフガニスタン侵攻をしたとき武装勢力を援助して、アフガニスタンを『ソビエトのベトナム』にしました。
『中国のアフガン』は、どこになるのかわかりません。
でも、崩壊への1つの手順はこれです。他にもありますけど。


2020年頃、習近平が中国共産党最後の主席となっているかも知れません。