江沢民が共産党大会で胡錦涛と並んで登場したのには驚きました。
中国の王朝は、ほとんどが世襲ですが、まれに禅譲(ぜんじょう)が行われました。
禅譲ってのは、自分の子供じゃなくて徳の高いものに皇帝の地位を譲ることで、それが理想とされていました。
しかし、実際には禅譲とは名ばかりで簒奪(さんだつ)と言って下剋上で奪い盗った側が禅譲と言っているのがほとんど。
いや、なにしろ私は中国の歴史を勉強していますからねえ。
共産党王朝になって、中国の伝統が変わったかというと、凄まじい権力闘争によって簒奪者が決まるようであまり違っていません。
むしろ、江沢民が西太后のように見えます。
未だ中国の政治体制は、古代のままだということがわかりました。
これじゃ胡錦涛が何一つ改革をすることができなかったわけです。
中国の指導者にカリスマ性のあったのは、毛沢東と鄧小平ぐらいです。
習近平は、カリスマというより集団指導体制の看板に過ぎないのではないかと思っています。
結局、何もできなかった胡錦涛より指導力がないことになるかもしれません。
落ちかかった成長率を維持するには、日中関係を回復する必要があります。
中国には
「日本の輸出先の20%が中国だが、日本は中国の輸出の10%に過ぎない。貿易を止めたら打撃が大きいのは日本だ。」
と主張するバカがいるそうです。
iPhoneの原価180ドルのうち、60ドルが日本の部品で中国の組立工賃は7ドル。
中国が日本からの60ドルを輸入しなくとも、iPhoneは作らなければなりません。
じゃあ、生産を他国に移すことになります。
日本は中国以外に輸出先が変わるだけで、輸出するものはします。
中国のGDPがどこか他の国に移転するだけ。
日韓関係も似ていて、日本のキーデバイスがないと韓国の先端製品は作れません。
だから、韓国は貿易黒字なのに日韓貿易は慢性的な赤字なのです。
韓国が稼げば稼ぐほど、対日赤字は膨らみます。
それを理解したとしても、江沢民@反日の権化が後ろに控えているとは知りませんでした。
習近平は、何かしなければなりません。
しかし10年間、胡錦涛と同じく何もできなければ、中国は崩壊します。