テレビでインドネシア特集をやっていました。
急速な経済成長を遂げており、高度成長時代の日本と似ているということです。


豊かになりつつある国民は未来を信じており、2億3000万人の市場は魅力的です。
東南アジアを席巻している韓国家電と日本がシェア争いをやっている中で、インドネシアでは珍しく日本メーカーが健闘しています。
日本と事情が違うというと、地下資源が豊富なことでしょうか。
石油、天然ガスが豊富で、エネルギーを購入する必要がないのは素晴らしいことです。


今後10年は、よほど酷いリーダーでも出ないかぎりは順調に成長すると日本の研究者も予想しています。
インドネシアの経済人は「2030年には、日本と同じ規模の経済力になる。」と言っています。
ゴールドマンサックスの2050年の予想では、確かにそのように予想しています。
ひらのXX的日常-gdp1

しかし、プライスウォータークーパースの予想では、2050年で日本の3分の2くらいと予想しています。
ひらのXX的日常-gdp2

日本経済研究センターの予想では、2050年でASEAN6ヵ国の合計で日本の2倍弱ということで、プライスウォーターに近いかも。
ひらのXX的日常-gdp3


てなことで、フジテレビ終了です。


イギリスは、1785年に蒸気機関による紡績機の発明で産業革命を起こし近代化=工業化を果たします。
1815年のナポレオン戦争後から第一次大戦終結の1918年まで、世界の覇権を思うままにしました。
しかし、1785年以前も水力を使ったりして産業化は萌芽を見せていたわけで、180年くらいかけて富を築いていきました。
それだけに、海外への投資の厚みは大きく、貿易赤字になっても海外からの配当などで豊かな社会が維持できています。
言い換えれば、植民地支配で収奪した富の配当でもあるわけで、あまり威張れたものでもありません。
産業革命自体は、ヨーロッパ近隣諸国も同じような事情でしたが、世界に広がる植民地の大きさがイギリスを突出させたものにしました。


その後1918年から超大国となったアメリカは、2100年以降も超大国であり続けるでしょう。
PAX AMERICANAは何年続くかわかりません。
アメリカ自身が元植民地であり、広大な国土と資源を持つとともにイギリスの技術を受け継ぐとともにさらに発展させました。
新大陸の開拓者精神と移民を受け入れる文化で、新しい力を次々と生み出してきました。
それが豊かな大国である理由です。


明治元年1868年、アジアの極東にある国が近代化を始めます。
日本には、「職人」というクラフトマンシップあふれる国民性があります。
それを後押しする金融システムを作るのに20年かかりました。
産業の近代化は、1890年くらいで、そこから日本は100年猛烈な勢いで工業化します。
日本には、「職人魂」があるし、それが「品質」にこだわる国民性に受け入れられました。
量的なものを含めて、バブルを形成しましたが・・・・その後 停滞の20年・・・


中国は、ここせいぜい30年くらいで自ら技術を生み出すことなく他国の技術を猿まねして近代化しました。
猿まねくらいならいいですが、積極的に盗みの技術だけを独自開発してきました。
20世紀のノーベル賞で、日本が画期的な基礎研究してアメリカに次ぐ受賞をしているのに対して、受賞ゼロです。


続くかもしんない。