石川県沖で漁船(3.4トン)が転覆して船長と長男の二人が死亡する事故がありました。
転覆した漁船には、何かがぶつかった跡が残っていました。


この事故の一報を聞いたとき、これは北朝鮮か中国の船にぶつけられたな。と、直感しました。
案の定、中国船籍のコンテナ船(9810トン)の中国人乗組員2名が業務上過失致死および業務上過失往来危険の容疑で逮捕されました。
漁船に残されていた塗料がコンテナ船と一致したのです。
中国船は、事故を起こしたらいち早く人命救助を行わなければなりません。
これが陸上なら『轢き逃げ』です。



ここで、問題点が2つあることを指摘しておきましょう。
1つは
言うまでもなく、道徳心も遵法精神が微塵もない中国人が相手だったことが悲劇であったということです。
もし、事故で死亡しなくても口封じのために、殺されていた可能性もあります。
中国人同士でも、事故に遭った人を見殺しにする国ですから当然ではあります。
クルマに轢き逃げされた少女を誰も救助しようとせず、そのまま別のクルマに再び轢き逃げされ、外国人女性に助けられたときには既に虫の息、という事件が話題となりました。
世界一モラルの欠如した国であることが、世界中に知られることになりました。


もう1つは漁船が3.4トンだったこと。
親子二人で漁に出て、親子共々中国人の犯罪によって命を落としました。
誠に無念だったでしょう。
農業ばかりが零細経営であることが指摘されますが、日本の漁業も同じように零細なのです。
昨年の3.11で、船を流された漁業従事者たちの多くが再び漁業に復帰することを断念しています。
彼らは個人事業者であって、金融機関から借金して船を建造するか購入するにはリスクを取らなくてはなりません。
これまた農業と同様に高齢の漁業従事者には、ローン返済の負担を担えないのです。


どうして日本の漁業も零細なのかといえば、農業と同じような構図が見えてきます。
彼らには、漁業権というものがあります。
ジェームズ・スキナーさんの『略奪大国』によれば、その排他的権利を取得するために漁業者は、金を払ったわけではない。(ここは、スキナーさんの言うことで、実際の漁業従事者の皆さんは漁業資源を守るために努力しているのですが、こらえて下さい。)
農業と同様に国から零細漁業が保護されているのです。
一般企業が農業に参入しようとしても、がんじがらめの規制があるように、漁業も企業が参入できません。
こうして、零細漁業が温存されるという農業と同じ構造ができているのです。
東北の漁業が大規模な漁業法人によって行われていたなら、多くの漁業従事者が今頃海に出ていたことでしょう。
しかし、船を失った多くの漁業従事者は、がれきの除去や除染の労働者として糊口をしのいでいる状況です。


日本の漁業も規模の大型化、法人の参入という問題を考える時期に来ているように思うのでした。