【産経新聞 10月3日(月)】
航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の候補、F35ライトニング2について、米メーカーなどが防衛省に提出した提案書で、機体の組み立てや構成品の生産など一部国産化を認めていることが2日、日米関係筋の話で分かった。
F35はステルス性を持つ「第5世代機」だが、日本国内の生産・技術基盤への貢献が少ないとみられることが、選考上のハードルとなっている。
米側の条件緩和で、F35が最有力候補となる可能性が出てきた。


たぶん、自衛隊内部ではF35が一番欲しいと思います。
産業界が一番欲しいのがユーロファイター タイフーンで、アメリカが一番売りたいのはスーパーホーネットでしょう。

しかし、開発が遅れて防衛省が望む導入時期に間に合わない可能性が大きいことと、国際共同開発に日本が参加していないため、技術移転の可能性がないことから候補から脱落していると思われていました。


軍事評論家の岡部いさく氏が書いていますが、日本はステルス機じゃなきゃダメってことはありません。
日本に侵入した敵ステルス機のレーダー電波をジャミングして、早期警戒機や地上レーダーで索敵すればいいわけです。
そういう意味ではもっとも機動力があり、正面に限っては結構ステルス性もあるタイフーンなど日本向きだと思っています。


韓国のジャーナリストは、日本がタイフーンを選ぶことが最も嫌だと言っています。
マルチロール(複数の役割)性があり、対艦攻撃力もあるので竹島を実効支配している韓国海軍にとって脅威になるというのです。
韓国は日本と戦争することを真剣に考えているんですね。
しかし、F35も嫌だといいます。
日本が導入しようとしているのはF35Aですが、垂直離着陸できるF35Bも導入するかもしれないと心配しているのです。
ひらのXX的日常-f35b

自衛隊には平成24年配備予定のヘリコプター搭載19500トン型護衛艦というのがあります。
甲板の長さが248mとスペインやイタリアの軽空母並みの大きさです。
見た目空母そのものですが、これにF35Bを搭載したらそのまま空母になってしまいます。
実際のところ、甲板が耐熱仕様になっていないし、リフトの能力不足で格納庫から持ち上げられないはずです。
それでもそのくらいの改造は不可能じゃないでしょう。