中国がGDP世界一になるのはいつか?

いろいろな予測がされています。

まだ不完全ですがまとめてみました。

予測機関

中国のGDP

世界一予測年

2015成長率 インフレ 人民元 備考
エコノミスト 2019年 7.75% 4% 年3%上  
SC銀行 2020年 8%   年6%上  
日本経済研究センター

2020年

購買力平価

      2050年再逆転
ゴールドマンサックス 2027年        
フリードマン ならない 5%     GDP減少
過去1年   10.30% 5% 年5%上  


英エコノミスト誌は、2019年に中国がGDPでアメリカを抜くと予想しています。
中国が年7.75%、そしてアメリカが年2.5%で成長し、インフレ率は中国が4%、アメリカが1.5%を前提としています。
そして、人民元が年3%ずつ切り上がっていくというシナリオで計算されたものです。
現在中国のGDP、つまり経済規模はアメリカの5分の2ですが、9年で追いつくとの予想です。


中国との結びつきが強いスタンダード・チャータード銀行は、2020年だとの予想を昨年11月発表しました。
スタンダード・チャータード銀行は人民元が年6%ずつ切り上がっていくと予想しています。
2015年の成長率8%、2027-2030年5%


日本経済研究センターでは同じく2020年としていますが、それは名目ではなく購買力平価だと言っています。

名目でアメリカのGDPの半分という意味です。

じつは、ここがフリードマンの次に厳しい見かたをしています。
そして中国の成長率は2040年頃には1%程度に落ち、2050年には再びアメリカに追い越されるとしています。


ゴールドマン・サックスは9年ほど前、2041年に追い抜くと予想しました。
昨年予想は見直され、中国が世界一の経済大国になる年は2027年に繰り上がりました。
しかし、今年はまた成長率の下方修正をしています。


ストラトフォーを率いるジョージ・フリードマンは、アメリカを抜く前に失速すると予測しています。

中国は「中所得国の罠」に嵌るとみています。

アルゼンチンは一人当たり所得8000ドルまで伸びたあと、経済が後退して2000ドルまで下がっています。

経済大国の地位から転げ落ちるという予測です。


各社とも予想の根拠がぜんぜん違っています。

人口オーナスを考慮しているのは、日本経済研究センターとフリードマンだけです。

比較するのもはばかられるほど違う予測になっています。

じつに面白いです。