最近、テレビ朝日系列の「相棒」に嵌っていて、ウェブのテレビでほとんど見ちゃいました。
もう10年もやってる長寿シリーズでだんだん人気が出てきて最後のシリーズ9では平均視聴率20%を超えました。


天才的な頭脳の持ち主である主人公の杉下右京を水谷豊が演じています。
警察庁のキャリアでありながら、人質事件の解決に失敗した上司の責任を押し付けられて警視庁の閑職に出向されます。
それでも勝手に捜査にかかわって難事件を次々と解決してしまうという設定です。


シリーズ2の第12話「クイズ王」は喜多嶋舞で、彼女がクイズ王を演じます。
東大出の才媛だが仕事では人間関係が上手くいかず、クイズ番組出演でチャンピオンになることでアイデンティティを保っていました。
ところが、ひょんなことから杉下右京に日本語の使い方の誤りを指摘されます。
それを逆恨みして、自分を裏切った元彼の殺人に杉下右京を巻き込むというストーリー。


じつは私、小学生の頃よくクイズ番組を見ていましたが、不思議だったのは、大人の人はなんであんな簡単なクイズ番組の問題がわからないのだろう?ということでした。
私は小学生ながら、いろんなクイズ番組を見ていて、半分くらいはチャンピオンになっているな、と思っていました。
小学生の私は百科事典が好きで平凡社と学研だったかな全巻読んでいました。
普通の小学生が読むような漫画は全然読まなかった変なガキでした。
ギリシャ神話とか宇宙論とか理論物理学の本も好きで色々読んでいました。
ということは、小学生のくせに大人が読む漢字を大体読めていたわけで、今思えばスゴイ。


いや、むしろ嫌なガキだったわけで、一家団欒の食事時にテレビのクイズ番組をやっていて家族で見ていました。
出題されて回答者が考えている間に、オヤジが答を言うんです。
それが違うので私は別の答を言うと、正解発表で私の方が正しいのがわかります。
2問目でも同じことになって、3問目も同様、4問目にはオヤジは黙ってしまいました。
さすがにマズイと思って私も4問目は沈黙しました。
しかし、このガキが自分の息子だからオヤジもそんなに嫌じゃなかったとは思いますが。
ウチのオヤジもじつは早稲田出ているんで、物を知らない方ではありません。
むしろ普通の人よりは物知りだと思います。


仕事で神戸に赴任したとき、寮に入れてもらいました。
久しぶりに小学校の頃の食卓のようにクイズ番組を見ながら食堂で飯を食っていたとき。
問題のテロップが出て、答を即答すると他の連中はまだ問題文を読んでいないので、私が何を言っているのかわかりません。
なんか独り言を言ってやがるとでも思っていたのでしょう。
でも番組が進行すると、正解、正解、正解となるので、
「ひらのさん、すご~い!」てなことになって「クイズ王」という評判が立ちました。


それを聞いた女性から「テレビのクイズ番組の『ペア大会』に出ましょう。」と誘われちゃいました。
「ひらのさんが全部答えて、賞品は山分け~♪」
オ、オマエなあ・・・そんなことなら俺ひとりで出るよ・・・・・


ところで、「相棒」の別の回で杉下右京は「それはキンジだったのではないでしょうか。」という台詞を言っています。
おそらく台詞の前後から判断して「キンジ」ではなく「矜持(キョウジ」と言いたかったのでしょうね。
これは、このように読み間違えをする人が多い代表例です。
他に「脆弱」を「キジャク」と読む人が結構います。
もちろん「ゼイジャク」と読むのですが、どちらもかなり教養のある人でなければ語彙として知るべくもない言葉。
杉下右京であれば間違うはずもありません。
私の推理では、この回の杉下右京は偽者です(^^;。


だって右京氏は円周率の小数点以下77桁目の数を答えられるほどの人物です。
私はわずか14桁までしか覚えておりませんから。


細かいことが気になってしまう。それが私の悪いくせです。