ルノー日産グループがロシア最大手のアフトワズを買収します。
ひらのXX的日常-AFTVAS 韓国車っぽい?
ロシア最大手といっても、スズキの5分の1にすぎませんが。
それでも買収の結果、世界3位グループに躍り出ます。


2010年の順位は、


トヨタ842万台
GM 839万台
VW 714万台
ルノー日産671万台(+アフトワズ52万台=723万台)
現代 573万台
フォード531万台
プジョーシトロエン360万台
フィアットクライスラー360万台
ホンダ 356万台
スズキ 259万台


アフトワズは、F1ルノーの車体にラーダブランドの広告を載せるほどの関係で、もともと友好関係にあります。
今回の買収はプーチン首相が低迷するロシア自動車産業にルノーブランドの後押しを期待したものです。
これは日本にとってもロシアとの友好関係を構築するうえで、好材料となるでしょう。


さて、これが今年の順位になるかというと全然違います。
フォルクスワーゲンとスズキがグループとなって、断然トップになります。
そうでなくても、フォルクスワーゲンは中国で強く、スズキはインドで圧倒的です。


だから、このグループの黄金期は当分続きそうです。
次がGMで、3位がルノー日産アフトワズ。
トヨタは、東日本大震災の影響を受けて4位に落ちると見られています。
そして、5位の現代が背後から迫ってきます。


と、以上は生産台数からのランキングです。
自動車メーカーの実力は色々な見方ができます。
技術力なんかは数字で表せないので比較はできません。
しかし、技術力ではメルセデス、BMW、ポルシェといったドイツメーカーは恐るべきものがあります。
世界の自動車レースでも、F1や耐久レースで生産台数上位メーカーは活躍しています。
この中で恥知らずなのは現代自動車です。
レースに出ていないことが恥じゃなくて、世界ラリー選手権に出場しているんです。
成績が出ないので、途中で参戦を勝手にやめました。
フル出場がルールなので1戦につき25万ドルの罰金を課せられたのに払わず、FIAは史上最高の100万ドルの罰金を課しました。
いまだに現代は払っておらず、レースに再び出ることができていません。


ま、お金がないから仕方ないのですね。
現代は、韓国国内では圧倒的シェアで価格決定権を持って莫大な利益をあげています。
その利益で海外に出てダンピングをして販売台数を増やしているため、儲かっていません。


以前「400万台クラブ」という言葉がありました。
年間400万台生産するメーカーしか生き残れないという意味です。
1999年10月、東京モーターショウ開幕前にフォード社のジャック・ナッサー社長がこんなことを言っています。
『21世紀に生き残れるメーカーはフォード、GM、ダイムラークライスラー、トヨタ、それとVWだろう。
日産・ルノー連合は不透明でなんとも言えない。あと残るとすればBMWとホンダだろう。
なにしろこの2社には強いブランド力がある』
結構いい線です。
当時と違うのはダイムラークライスラーがなくなって、メルセデスだけで生き残ることにしたこと。
クライスラーはフィアットとの弱者連合になっています。
それと予想に反して、現代がまだ生き残っています。
さらに、中国の120社ある自動車メーカーから1社か2社生き残るメーカーが出てくるかもしれません。